宇宙で1年暮らすと大便はどう変わる?腸内細菌は?NASAの宇宙飛行士、スコット・ケリーさんの場合

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宇宙で1年暮らすと大便はどう変わる?腸内細菌は?NASAの宇宙飛行士、スコット・ケリーさんの場合
宇宙で1年暮らすと大便はどう変わる?腸内細菌は?NASAの宇宙飛行士、スコット・ケリーさんの場合

image credit:nasa.gov

 宇宙空間で長い時間暮らすと、人体にどのような変化が起きるのか?宇宙飛行士たちは、自らが実験台となって、様々な研究に貢献している。

 宇宙飛行士のスコット・ケリーさんの場合、自らのプライバシーを完全に晒し、国際宇宙ステーションに滞在した1年の間に彼の体で起きた変化がNASAによって入念に分析された。

 ケリーさんの個人情報は、血液、唾液、口の中の粘膜、そして大便だって例外ではない。ケリーさんは自ら大便を採取、それを冷凍保存し、ロケットで地球に送り返すという作業を請け負った。

 調査の結果、腸内細菌に変化があることがわかった。だが危険なものは含まれておらず、地球に帰還後約半年で元通りに戻ったようだ。
・宇宙滞在の人体への影響を調べる双子の研究

 『Science』に掲載されたこの研究は、「双子の研究」の一環として行われたもの。そう、じつはケリーさんには元宇宙飛行士のマークさんという双子の兄弟がいるのだ。

 ケリーさんが宇宙にいる間、マークさんは地上にとどまり、ケリーさんと同様に身体検査を受けていた。そして、2人のデータが比較されたのだ。

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image credit:nasa.gov

 研究の目的は、月や火星への長期ミッションを行なった場合に、宇宙飛行士の健康に悪影響がないかどうか調べることだ。

 NASAがこの研究にかける意気込みは強く、国際宇宙ステーションにいるケリーさんの大便を回収するためにロケットまで打ち上げられていた。

 ケリーさんはその都度、自分の大便を綿棒でほじくって、それを冷凍保存し、地球へ送り返していたのである。

 それは地味だが重要な作業だった。しかも、大便の運搬役を担ったロケットの1つだったスペースXの機体が、2015年の打ち上げ直後に爆発してしまうというトラブルもあった。

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image credit:nasa.gov

・腸内細菌は変化したが危険はなし。6か月で元の状態に

 ケリーさんの大便サンプルを調査した結果、宇宙滞在の間に腸内細菌が変化したことが明らかになった。

 だが幸いなことに、腸内細菌に「危険な、あるいは恐ろしい」ものは一切含まれておらず、地球に帰還してから6ヶ月もしたら元通りに戻ったようだ。

 研究者によれば、「宇宙で多少変化したとはいえ、ケリーさんの細菌叢(さいきんそう)は相変わらずケリーさんらしいもの」だったそうだ。

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・テロメアが伸びるもやはり地球に戻ると元に戻った
image credit:nasa.gov

 また、研究からは、ケリーさんのテロメア(寿命と関係するとされる染色体のキャップ)が伸びていたことも明らかになった。

 ただしNASAはその原因について、適度な運動とバランスのとれた食事のおかげでは? と推測している。そして残念ながら、地球に帰還後、また短くなってしまったようだ。

 ほかにも遺伝子の発現にも変化があったことがわかっている。

References:science/ written by hiroching / edited by parumo
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