古田新太『俺のスカート、どこ行った?』“王道学園ドラマ”と言えるワケ (2/3ページ)
確かにベテラン俳優の古田新太が、気が強くガサツなゲイでしかも教師というトンデモ設定なので異色と思われてしかるべきだが、この作品は日テレ学園ドラマの王道中の王道、なのである。
これまでも日本テレビの土曜ドラマは、学園ドラマの名作を多数、生み出してきた。仲間由紀恵(39)の主演でシリーズ化された2002年の『ごくせん』や、天海祐希(51)の主演で大人気となった05年の『女王の教室』などは、時代を代表するドラマ作品だ。どちらも癖の強い教師を前面に押し出していたが、キャラが濃厚な主人公教師を中心に据えることで、『3年B組金八先生』(TBS系)のような正統派学園モノとは違うアングルから生徒と教師の絆、青春の悩みを描いてきたのだ。『俺のスカート、どこ行った?』は、まさにこの系譜に名を連ねる作品といえる。
■広瀬すずも土曜ドラマ出身
また、土曜ドラマは、有能な若手を起用してきたことでも知られる。