視聴率女王・綾瀬はるかは暗黒『いだてん』を救えるか? (2/2ページ)

日刊大衆

 今回は冷水浴のシーンで見せた天真爛漫なキャラが印象深かった綾瀬だが、シリアスでしっとりとした演技も、もちろんうまい。四三への愛情は不器用でぎこちないが、凛とした女性の強さも持ち合わせているスヤ。そんなスヤの女性としての魅力が、少ない登場シーンでしっかり伝わるのは、綾瀬はるかの巧みな演技があるからだ。

■『いだてん』で光る綾瀬はるかの演技力

 綾瀬はるかの出演作を振り返ってみると、その演技の幅広さに驚かされる。2007年『ホタルノヒカリ』(日本テレビ系)で、恋愛に無頓着な干物女をコミカルに演じたかと思えば、13年の大河ドラマ『八重の桜』では主人公の新島八重役に抜擢され、幕末の動乱に揺れ動いた会津女性の人生を体現した。昨年の『義母と娘のブルース』(TBS系)では、まじめすぎるキャリアウーマン役で新境地を開いたことは、記憶に新しい。

 映画でも08年の『ザ・マジックアワー』など三谷幸喜(57)作品でコメディエンヌぶりを発揮し、15年の『海街diary』では四姉妹の長女、幸役を完ぺきにこなし、日本アカデミー賞のほか、さまざまな賞を受賞した。ほかにも『JIN-仁-』(TBS系)の橘咲や、『精霊の守り人』(NHK)のバルサなど、綾瀬はるかを語るときに名前の挙がるキャラクターは実に多い。

 これからの『いだてん』では、スヤは金栗四三の人生に寄り添っていく。今後は綾瀬はるかの登場回数も増えるだろう。人気女優として成熟した綾瀬はるかの演技が、視聴率低迷中の『いだてん』を救う日は近い。(ドラマライター・半澤則吉)

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