カニ界混乱。デタラメな進化を遂げた奇妙なカニの化石が発見される「カリキマエラ・ペルプレクサ」(コロンビア) (2/4ページ)

Daniel Ocampo R, Vencejo Films
・アンデス山脈で発見されたデタラメなカニの化石
およそ9000万年前の水中に生きていたカリキマエラの化石は、2005年、コロンビア国内に横たわるアンデス山脈の町ペスカで発見された。
当時まだ地質学を専攻する大学生だったルケ氏は、フィールドワークからの帰路にそれを見て息を飲んだという。そして地質学者のタマゴらしく、ハンマーで岩を割ってみた。
するとそこから、無数の甲殻類がぎっしり詰まった層があらわになったのだ。
見知ったクーマ目のエビやアンモナイトがうじゃうじゃしており、その中に最初はクモ類かと思われたオールのような脚と大きな目玉を持つ見知らぬ化石があった。
専門家に鑑定を依頼すると、驚いたことに保存状態が完璧な化石だというのに全員が首をひねったのだ――「博識な専門家が当惑したのですから、私はなおさらでしたよ。」
こうしてルケ氏は、恐竜の研究から先史時代の甲殻類の研究に軸足を移すことになった。
・大きな目に平べったい足を持つカニ界のカモノハシ
公式にはカニに分類されつつも、カニの定義の見直しを迫ってくるカリキマエラは、現在のカニの祖先の系統樹にくわわった新しい枝である。
体のパーツは他のグループの動物に恐ろしいほど似ており、それゆえにルケ氏は「カニ界のカモノハシ」と呼ぶ。
25セント硬貨サイズのカリキマエラの特に風変わりな特徴は、その奇妙なほど大きな目だろう。どうやらクルクルと回転させることができたようだが、眼窩におさめるにはあまりにも巨大だ。
ルケ氏の見解では、赤ちゃんのときの特徴を残すウーパールーパー(メキシコサンショウウオ)に似た発達を遂げた可能性がある。