石橋貴明も泣いた! 今では考えられない!? 平成“過激”ドッキリ集

最近のドッキリ番組には、「かわいそうだ!」「イジメだ!」「トラウマになる!」などの苦情が多く寄せられるという。いかにも余裕のない現代人らしい話だが、しかし中には、「最近のドッキリはヌル過ぎる!」と物足りなさを感じる人もいるようだ。
平成の初期ごろまでは、昭和っぽいヤンチャなドッキリ企画がまだあった。古き良き〝ブチギレドッキリ〟をいくつか紹介しよう。
ドッキリ番組で驚異的な演技力を発揮していたのは、『ダウンタウン』浜田雅功。彼の被害者は多い。
まずは『ココリコ』田中直樹。今でこそ大物芸人クラスにまでなった田中だが、駆け出しの時代に出演した『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)で苦い体験をすることに。
田中が浜田のことを〝チビ〟、松本人志のことを〝ハゲ〟と呼んだりし、後輩の田中が暴君として君臨する企画中にドッキリが行われた。田中が企画通り先輩芸人たちに対してキツイ言葉を浴びせていったが、進行がグダグダで企画が成立していないことに、浜田が本気の口調で不満を言い始める。
そしてついにブチギレ。「なめてんのか!?」と田中に殴りかかり、そのとき持っていたバドミントンのラケットを全力で投げつける。田中は怯え切り、浜田は周りの芸人たちになだめられながらスタジオを後にした。
ここで、田中が恐怖のあまり本気で泣き出したところでネタバラシ。すると田中は「なんやもう! なんやねん!」と漏らし、再び泣いてしまうのだった。
ドッキリし過ぎると人は泣く説
続いては、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)で、浜田と共演していた篠原涼子とYOU。コント内で浜田をイジメる役を演じたときに、浜田に本気でブチギレられるというドッキリを仕掛けられた。
当初、篠原たちは浜田がキレるのもコントだと思っていたようだが、あまりの迫真さとスタッフが止めにかかったことで事態を把握。
そのまま篠原とYOUは浜田に説教され、顔は恐怖で強ばることに。その後、ドッキリだと明かされると、篠原は安堵すると同時に涙を流し、YOUも文句を言いながら涙目になっていた。
『ごっつ――』のドッキリでは今田耕司や東野幸治も、〝ダウンタウン大喧嘩ドッキリ〟にかけられたことがあり、今田は「笑えないっす…」と号泣していた。
一方、『ダウンタウン』と同じく超大御所の『とんねるず』は、自身がドッキリにかけられたという苦い過去がある。
『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(フジテレビ系)で、石橋貴明が渡哲也のことを「テツ」と呼ぶミッションに挑戦。この呼び方は、石原裕次郎さんだけが使っていた呼び方らしく、石橋はド緊張の中、挑戦することに。
しかしこれは石橋に対するドッキリ企画で、渡は「テツ」と呼ばれた瞬間に、〝手はず通り〟にブチギレ。「お前に何で俺が〝テツ〟って呼ばれなきゃいけないんだ」とスゴまれた石橋は、顔面蒼白で平謝り。それでも渡が「なめとんのかワレ?」と迫り、石橋を散々怖がらせたところでドッキリだと明かされた。
だが石橋の顔は硬直したままで、「シャレになってないよ…」と涙目でつぶやくのだった。
平成の後期には、なかなか見られなくなった〝過激過ぎる〟ドッキリ番組。令和の時代では、さらに難しくなる予感だが、あえてチャレンジする番組が現れることを期待したい。