「いだてん」第16話振り返り。スヤが持ってきた「いきなりだこ」とは熊本の郷土菓子のこと

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「いだてん」第16話振り返り。スヤが持ってきた「いきなりだこ」とは熊本の郷土菓子のこと

「いだてん」第16話「ベルリンの壁」が放送されました。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

ベルリンオリンピックに向けて一日も欠かさずトレーニングを続ける四三。東京高師の宿舎を出て、播磨屋の二階に下宿することに。播磨屋の店主・黒坂辛作役も三宅弘城に交代しました。四三の足袋の改良を進めるなど、今後も大いに活躍しそうな役どころです。

そんなオリンピックまっしぐらの四三のもとを訪れたのが、妻のスヤです。結婚して以来とんと地元熊本に帰ってこない四三の様子見がてら世話でもしておいで、と義母の幾江に背を押されてやってきた東京。

スヤがお土産に持ってきた「いきなりだこ」を食べつつ、つかの間の再会に喜ぶ二人ですが……四三は「帰ってくれ」と来たばかりのスヤを追い返してしまうのでした。

それほどオリンピックにかける思いが強いことをスヤも察したよう。

ところで、スヤが持ってきた「いきなりだこ」ってなんでしょう?

熊本の郷土菓子「いきなり団子」

熊本フリー素材写真アーカイブス「キロクマ!」より

「いきなりだこ!」と喜んだ四三。正式には「いきなり団子」という熊本の郷土菓子です。熊本弁では「いきなりだご」と呼ばれたり「いきなりだこ」と呼ばれたりするそうで、その名で販売されているところもあります。

輪切りにした生のさつまいもとあんこを餅または小麦粉の生地で包んで蒸しあげたお菓子で、見た目は大福やおまんじゅうに似ています。昔はあんこは入れなかったようですが、四三が食べたいきなりだこにはあんこが入っていました。

今では熊本にいきなり団子専門の和菓子屋さんもありますが、もともと家庭で作られていたおやつ。急な来客(いきなりやってくる客)があってもすぐ作って出せることから、また短時間で簡単に作れることから、生のさつまいもを「いきなり」包んで蒸すことから、「いきなり団子」と名付けられたといわれています。

生のさつまいもをすぐ包んで蒸すといっても、実際はパパッとすぐに出来上がるものではないでしょう。

いきなり団子はできたてがおいしい!

ドラマではスヤさん、熊本で作ったものを東京まで持ってきていましたが、長時間の旅は大丈夫だったのでしょうか。

いきなり団子はできたてのホクホクを味わうのがいちばんおいしく、また足がはやい(傷みやすい)お菓子でもあります。足がはやい=金栗四三とかけて登場したのではないでしょうが……。

熊本に行った際は、ぜひできたてを味わってみたいものです。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

画像:熊本フリー素材写真アーカイブス「キロクマ!」

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