法改正の転機となった“平成の凶悪事件”3つとその後… (2/2ページ)

まいじつ

一方、少年は刑期を終え出所した後、当時を振り返った暴露本の出版や有料メルマガの配信をするなど、自らの体験をカネにしています。16年、写真誌に東京都足立区周辺で姿をキャッチされると転居し、その後の足取りは分からないとされています」(同・記者)

この事件が少年法改正の契機となり、刑事処分可能な年齢が16歳から14歳に引き下げられた。さらに、16歳以上の犯人が故意に犯罪行為によって被害者を死亡させた場合、家庭裁判所から検察官へ送致することも決定。つまり成人扱いとなったのだ。

【小金井アイドル殺人未遂事件】

16年、アイドルグループの元メンバーで歌手活動をしていた当時20歳の女性が、自称ファンの男に刺殺未遂された。男はSNS上でストーカー行為の末、東京都小金井市のライブハウスにてナイフで首などを20カ所以上メッタ刺しにし、女性は意識不明の重体で病院に搬送された。

「犯人は京都府の会社員の男性で、動機は被害者女性と結婚したいと思うほど好意を寄せていました。しかし、被害者に拒絶され、逆上し犯行に及んだといいます。裁判では反省した様子も見られず、懲役14年6月の判決が下されました」(報道番組ディレクター)

この事件をきっかけに、ストーカー規制法による取り締まり対象に『SNS』が追加された。その後、この法によって、新たな逮捕者が続出したという。

法改正はどうしても後手後手になってしまう。『令和』では、法改正が叫ばれるような事件が起こらないことを願うばかりだ。

「法改正の転機となった“平成の凶悪事件”3つとその後…」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会殺人事件事件社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧