「鳥貴族」下方修正も…全国650店舗で、客の胃袋を“鷲掴み”する3つのポイント (2/2ページ)
ただし、技術の平坦化のため炭火ではなく、一度に30本ほど焼ける専用のグリラーを使用する。タレのみ本社の1階で製造。丸鶏をそのまま使い、野菜やリンゴなどの果物と一緒にじっくり煮込んで作るという。
ほかのメニューも2014年から「国産国消」に取り組み、おいしさだけでなく、「安心安全」の訴求にも余念がない。結果、最近ではファミリー層やシニア層の顧客も取り込めているという。
■ドリンクの秘密
実に28年ぶりという2017年10月の値上げも、人件費や求人費の圧迫もあったが、酒税法改正によるビールなどの仕入価格高騰の影響が大きかった。
しかし昨年3月、鳥貴族は社長が発行済み株式の約2%にあたる20万株をサントリーHD傘下のサントリー酒類に売却。角ハイやジムビームほか、多様なベースを使ってのカクテルやクリアリキュールのZIMAまで楽しめるようにし、アルコールのお得感を打ち出す備えを怠らなかった。
居酒屋チェーンは各メーカーの出資比率に応じてビールを入れるのが業界の慣習。鳥貴族も実は14年まで、全株の1%を保有するキリンビールと取引してきた。しかし、ザ・プレミアム・モルツが市場に台頭。均一価格での差別化を図れると判断し、サントリーとの関係強化以前に生中のブランドをスイッチしていた。ただ、プレモル独特の香りを嫌う人もいるので、ジョッキサイズ700mlの金麦も提供。どれも原価に50円乗せた程度とお値打ちだ。
この酒類のバラエティと安さゆえ、チェーン居酒屋嫌いにも、二次会利用などで再発見されているのが、昨今の鳥貴族の実態と言えよう。