『なつぞら』広瀬すず・富田望生が令和の名コンビに

日刊大衆

『なつぞら』広瀬すず・富田望生が令和の名コンビに

 広瀬すず(20)がヒロインのなつを演じる、連続テレビ小説なつぞら』(NHK)。ついに主人公のなつが上京し、戦後、別れたままになっていた兄を探すという展開となった。今回は4月27日の放送を振り返り、見どころと注目キャストを考えてみたい。

 十勝農業高校の演劇部に入ったなつは、顧問教師の倉田隆一(柄本佑/32)が台本を書いた「白蛇伝説」に出演。育ての祖父、柴田泰樹(草刈正雄/66)へのメッセージが詰まった作品だったが、この公演に泰樹と天陽(吉沢亮/25)は遅れてしまう。しかし、居村良子(富田望生/19)ら演劇部員の活躍もあって、劇は大成功。倉田もこれを褒め称えた。その後、泰樹は反対していた農協との団結をみんなの前で誓い、大団円を迎えた。

 なつが芝居に打ち込むシーンに心を打たれたが、この週の放送を通してなつ以上に強いインパクトを与えたのがなつの親友、よっちゃんこと、富田望生が演じた居村良子ではないだろうか。

 なつの親友にして良き理解者のよっちゃん。これまでもほのぼのとした雰囲気で場をなごませてきたが、劇中劇のラストでは白蛇役で笑いを誘うなど、見せ場もたくさん用意されていた。このよっちゃんに命を吹き込む見事な演技を見せたのが、若手注目女優の富田望生だ。彼女の名前を知っている人はなかなかのドラマ通だが、逆に知らなかった人は、この『なつぞら』で彼女の魅力をぜひ知ってほしい。

 富田は2015年の映画『ソロモンの偽証』で話題となった。この作品は藤野涼子(19)ら若手の注目株が多数出演していた学園ミステリーだったが、彼女は物語のキーになる浅井松子を見事に演じ切った。なんと役作りのために15キロも太ったというから驚きだ。

 以後、ぽっちゃり女優としての地位を確立し、昨年は『あさひなぐ』、『SUNNY強い気持ち・強い愛』といったヒット映画にも抜擢されている。今年は菅田将暉(26)の主演で話題になったドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(日本テレビ系)で魚住華役を熱演して全国的な知名度を高め、若くして人気女優の道を歩み始めている。

■広瀬すずも絶賛する富田望生の演技

 ぽっちゃりでキュートというだけでなく、確かな演技力を持つ富田望生は、4月20日放送の『土曜スタジオパーク』(NHK系)に広瀬すずと一緒に登場。広瀬は富田の演技を称し「天才だな」と絶賛していた。実はこの2人は今回の『なつぞら』で、共演3作目。広瀬は毎回違う役柄を見事に演じ分ける富田の芝居のうまさに驚かされていると言い、「いてくれると安心しますし、毎回刺激的ですね」と何度も褒め称えていた。

 なにしろ2人はまだ若い。これから何年かで、広瀬すずと富田望生は日本のドラマ・映画界を支える、名女優コンビとなるかもしれない。『なつぞら』は吉沢亮などイケメンがたくさん出演していることが話題だが、富田ら若手女優の活躍を見られる場としても、今後も要注目だ。(朝ドラ批評家・半澤則吉)

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