感情を客観視するべし! 「自分は怒りやすい」と悩む上司への処方せん (2/4ページ)

新刊JP

だから、一つ一つ説明することが大切で、教えては確認して、相手の意見を聞くということをしないと、ルールや仕事を覚えてはくれませんよ。

――自分の常識は相手の常識ではないですからね。

田辺:その意味では、上司は謙虚な姿勢が必要です。部下のおかげで自分は仕事をできていると内心思っておかないといけないですよね。

――また、自分ができていないことを部下に「そこは直せ」とは言えないというケースがあります。この場合はどうすればいいですか?

田辺:本の中では、私と妻の事例で説明しています。私が妻に「これやってないよね」と言うと、「あなたもやってないでしょ」と言い返されるというね(笑)。

部下に指摘しないといけないときもありますが、「上司の方こそ出来ていませんよね」と言われる覚悟をすることがまず大事。もう一つは「一緒に頑張って改善しよう」というスタンスで指摘をすることですね。誰しも完璧ではないですから。

――叱る立場は完璧でないといけないと考えてしまいがちです。

田辺:そうなんですよね。でも現実はそうではありません。だから謙虚な姿勢で、自分も変わっていくという姿勢を見せるスタイルを取るべきでしょうね。

――また、怒りやすい性格だという人もいます。そういう人向けに怒りのコントロールのポイントを教えて下さい。

田辺:これはアンガーマネジメントで「怒りを感じたら6秒待て」という方法があります。激しい怒りは6秒で静まるということですね。ただ、思わず逆上して怒鳴ってしまったというときは、もう一度リターンマッチをしてください。

その日の夜や次の日に、もう一度部下と話をするんです。「昨日のことで、ちょっともう一度話そう」と言って、怒ったことを素直に謝る。そして、叱る前に本書の54ページと55ページにある「叱り対話準備シート」を使って、自分を客観視してください。

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