感情を客観視するべし! 「自分は怒りやすい」と悩む上司への処方せん (3/4ページ)

新刊JP


怒りの中には私的な感情が含まれていますから、何が客観的事実(出来事)で何が自分の解釈・評価で、何が感情なのかを把握することがまず大事です。ここで主観的事実は、自分の見方であり実は自分の価値観や信念、思い込みからやってきています。
また自分の期待、つまり「部下はこうしてくれるだろう」という自分が抱いた思いを、部下に裏切られて腹が立つ、これが感情です。
このスキームをしっかり俯瞰できれば、叱り対話の準備としてはばっちりです

こうした、一度怒ったものの冷静に俯瞰して見て、改めて「こうしてほしい」という要望を客観的事実とともに伝えることを私は「2段階叱り」と呼んでいます。

――なるほど。では、普段から怒らないようにする方法はありますか?

田辺:日々、今日感謝できる出来事を寝る前に10個書き出すという方法があります。これを続けると、人の良いところを見ようとするようになってきて、謙虚さが身についてきます。

――もう一つ、何度も指摘をして改善を促しても同じミスを繰り返してしまう部下に対してはどのくらい根気強く指導すべきなのでしょうか。

田辺:2、3回くらいまでですね。同じミスを繰り返さないためにはどうすればいいかというスタンスで考えていくのが良いと思います。客観的事実を指摘して、「次は改善します」と言ったけどやはり繰り返されている。その原因追及は必要でしょうけど、「何で直らないんだ!」という相手を責めるようなことはしないで下さい。

また、何度も繰り返しているということは相手も分かっていて、反省をしているはずなので、威圧的にならないように正面で向き合うのでなく、90度の方向で座ったり自分と相手の間に紙を置いて、そこに何かを書きながら叱るというような演出も必要です。

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