昆虫食の時代はすぐそこへ。肉に代わる新食材、ウジ虫のソーセージが登場(オーストラリア研究)

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昆虫食の時代はすぐそこへ。肉に代わる新食材、ウジ虫のソーセージが登場(オーストラリア研究)
昆虫食の時代はすぐそこへ。肉に代わる新食材、ウジ虫のソーセージが登場(オーストラリア研究)

Andreas Lischka / Pixabay

 「ホットドッグください。ソーセージの種類はウジムシで」

 将来はこんな注文が普通になるかもしれないし、そうでもないのかもしれない。

 世界では人口増加が進み、2050年までに90億人に達すると予想されている。来るべき食糧難に備えて、世界では様々な代替品を使った持続可能な食品の開発が進んでいる。国連が推奨する昆虫食もその一つだ。

 オーストラリアでは今、ウジ虫やバッタのような昆虫を使って、人間が食べるソーセージなどの食品や、家畜用の飼料などの開発が進められている。 
・肉に代わる持続可能な新食材

 これらの昆虫食を開発しているのは、オーストラリア、クイーンズランド大学の食品科学者たちだ。

 そのうちの1人、ローレンス・ホフマン博士によれば、今の家畜の生産はやがて世界の食肉需要を満たせなくなる。そうなったときのために、肉に代わるきちんとしたタンパク源を確保しておく必要があるという。

世界の人口が過剰になれば、頭や胃袋を柔軟にしないかぎり、十分なタンパク質を賄えなくなるでしょう。食品の概念を大きく広めないといけません。

ウジムシで作ったソーセージなんていかがです? イモムシやバッタなんてのは? 持続可能なタンパク源として一番有望なのは、昆虫や新しい植物性タンパク質ですよ。(ホフマン博士)

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University of Queensland

・昆虫を口にすることの抵抗をなくす 

 昆虫のような普段は馴染みのない食材を広く普及させるには、それを口にすることへの抵抗感を克服しなければならない。

 その方法の1つが、食べなれた食材に昆虫を混ぜ込むというやり方だ。

 それが件のウジムシ・ソーセージなのだ。ほかにもホフマン博士が指導する学生は、昆虫アイスクリームなるものを考案したそうで、これがまたじつに美味いのだとか。

 また持続可能なタンパク源としては、放牧するための牧草地が必要ないカンガルーも優れているそうだ。

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University of Queensland

・家畜の飼料にも昆虫を

 食に関する持続可能性はなにも人間だけのものではない。

 家禽は世界中で広く営まれているが、この業界は、今やられている方法よりも持続可能で、倫理的かつ環境に優しい代替タンパク源を探さねばならないというプレッシャーにさらされている。

 そこで、現在ほとんどが穀物でできているニワトリの飼料に、ブヨの幼虫を混ぜるのが有効だという。

 だが、これは特に奇異なことではない。ホフマン博士が指摘するように、野生のニワトリが主に昆虫を食べていることを考えれば、飼料に幼虫を混ぜるのは理に適ったことなのである。


・昆虫食を普及させることは差し迫った課題

 国連の食糧農業機関(FAO)は2013年の報告書で、世界にもっと昆虫食を普及させるべき旨を述べている。

 それは従来の食肉に比べて、栄養が豊富で、生産コストが安く、かつ持続可能性が高い優れた食材なのである。

・国連が推奨する10の食すべき昆虫(※昆虫注意) : カラパイア

 これに触発され、コオロギを使ったチップスプロテインバーなど、米国のスナックメーカーが昆虫を使った製品を販売するようになった。

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eatchirps.com

 普段食べなれない昆虫などただのゲテモノにしか思えないかもしれない。

 しかし日本にもイナゴの佃煮といった昆虫を食べる文化が今も残っているし、世界的に見れば大勢の人たちが一般的な食材として普通に親しんでいるのである。

 案外、今度流行するグルメは昆虫をベースにしたものかもしれない。


References:Maggot Sausages Could Help Feed 'Overpopulated World,' Scientist Says - Geek.com/ written by hiroching / edited by parumo
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