子供の頃ポケモンのゲームに熱中していた人の脳には「ポケモン領域」がある(米研究) (2/5ページ)

カラパイア


 
 この謎を解く方法の1つが、そうした領域を持つ人たちには、子供の頃に何か特殊な経験があったのかどうかを知ることである。

 そうした経験を通じて特定の視覚刺激を受け、それが物体の認識をになう新領域の発達につながると判明すれば、脳の発達の仕方を理解するヒントにもなる大切な問いなのだ。

iStock-466196152_e
Terroa/iStock

・ポケモンにハマっていた研究者がポケモンで実験

 とはいえ、脳に変化が生じるまで視覚刺激を与え続けるなど、実験で容易に行えることではない。

 だが、ゴメス氏はふと気づいた。自分にも子供のころ毎日熱中して脳に刺激を与えていた存在があったことを。

 「私はポケモンを遊びながら育ちましたから。子供は似たような見た目のたくさんのポケモンを喜んで区別しようとしますよね。」

 脳が特に柔軟で、経験に対して敏感に反応してくれる「臨界期」にポケモンに夢中になって遊んでいたのである。

 彼のような子供時代を過ごした人なら、その視覚刺激に応じて脳に新しい領域が発達していたとしてもおかしくはない。

 こうして調査が進められることになった。
「子供の頃ポケモンのゲームに熱中していた人の脳には「ポケモン領域」がある(米研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る