「いだてん」第18話振り返り。同郷の「美川くん」は実在の人物・美川秀信がモデル

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「いだてん」第18話振り返り。同郷の「美川くん」は実在の人物・美川秀信がモデル

大河ドラマ「いだてん」第18話が放送されました。

これまでの「いだてん」振り返り記事はこちら。

京都・東京間の駅伝を成功させた四三はその後も勢いにのって各地を走り回り、ついには駅伝VSマラソンでマラソンを一人で担当し、130キロメートルの距離を完走する、なんてことをやってのけます。

そんな主人公の周辺では、妻のスヤがもうすぐ出産、お向かいさんのシマは二階堂トクヨのもと女子体育を学び、四三のお友達・美川くんは恋人とともに転がり込んでくる……。

美川くん、ストックホルム編をはさんでしばらく見かけませんでしたが、思い人の小梅とうまくいっているんですね。しかし遊女の小梅は過去の男ともめていて、身を隠すためにふたりそろって四三の部屋に転がり込んできたようです。

美川くんが次に目を付けた美人画

竹久夢二 1926年4月号APL FOOL「婦人グラフ」の表紙絵

美川くんは上京前から文豪・夏目漱石にあこがれていました。いつも漱石の小説を読み、小説家を志していた美川くん。が、オリンピック選手に選ばれ有名になってゆく四三の陰で、学校にも姿を見せなくなっていきました。

そして再会したと思ったら今度は画家!今は漱石よりも竹久夢二に夢中のようで、自分で描いた美人画を四三に見せます。

流行に流されている感はありますが、「これからは女性の時代っしょ」という美川くんの言葉からは、世の女性たちが変わり始めていることが見えてきます。

この時代、「女子でも走れる」と言ったシマに、嘉納治五郎でさえ「女性の体は子どもを産むためにあるのだから、走るなんてやめなさい」などとのたまうような時代ですが、当の女性たちは変わろうとしています。

美川くんが次々と目移りするもの、本編のテーマともつながるものであり、もしかしたら今後もそういった感じで関わってくるのかもしれません。

美川秀信は実在の人物がモデル

同じく勝地涼演じる「あまちゃん」の前髪クネ男を思い出させる美川くんですが、四三の幼馴染として実在した人物だそう。

勝地さんは美川くんを演じるにあたって彼の親族の方にあいさつし、「自由にやらせてもらっていいですか?」と聞いたそう。親族の方は快諾され、あのように独特なキャラクター:美川秀信が誕生したそうです。

東京高師時代の四三と美川くんは、一年目の夏休みに一緒に帰郷した帰りに富士山に登山したのだとか。しかしろくな準備もせず登ったため、途中で断念。美川くんはその後本科に進むことなく高師から去ったため、四三は同郷の友人を失って寂しがったようです。

史実どおりにすればあのまま消えていてもおかしくなかった美川くん、ドラマでは今後も登場してくれそうで、どのような役割を担うかということも含めて楽しみです。

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