サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「エールヴォアは東京向きの馬」 (2/2ページ)
であるなら、スタートミスは致命的でもあった。
しかし、今回は東京の2400メートルが舞台。直線が長く広いコースは、この馬にとって間違いなく競馬をしやすいはずだ。「切れ味にやや欠けるものの、息の長い末脚が持ち味」(橋口師)なら、なおさら東京向きの馬と言っていい。
それに有馬記念を制したヴィクトワールピサ産駒。2400メートルの距離は歓迎だろう。それは1800メートルの未勝利戦を好タイムで圧勝、2000メートルのエリカ賞を楽々と逃げ切ったことでもわかるはずだ。
状態もすこぶるいい。1週前の追い切りも軽快かつリズミカルだった。
橋口師をはじめ、厩舎スタッフは「休み明け3戦目。この中間、大幅な良化ぶりを見せている。心身ともにたくましくなってきて、これまでで最もいい状態で臨めそう」と、仕上がりのよさを強調する。
であるなら、期待していい。
ステイゴールド(GI香港ヴァーズ)、サッカーボーイ(マイルCS)など近親、一族に活躍馬がズラリといる血統も魅力。よほどの道悪にならないかぎり、大きく狙ってみたい。