今度は岡田准一「白い巨塔」!開局記念ドラマになぜ山崎豊子作品が多いのか

アサジョ

今度は岡田准一「白い巨塔」!開局記念ドラマになぜ山崎豊子作品が多いのか

 5月22日から5夜連続で放送される岡田准一主演の「白い巨塔」。松山ケンイチや沢尻エリカをはじめとする豪華キャストの共演が話題になっているが、このスペシャルドラマには「テレビ朝日開局60周年記念」という冠が付いている。

 実は「白い巨塔」の原作者・山崎豊子の小説は、これまでにもテレビ局の開局を記念した“特別な作品”には欠かせないものだった。上川隆也の出世作「大地の子」(1995年)はNHK放送70周年記念番組。同じく上川が主演した「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(2016年)はWOWOW開局25周年記念作品。木村拓哉主演で関西地区での最終回の視聴率が39.3%を記録した「華麗なる一族」(07年)はTBS開局55周年記念番組。唐沢寿明主演の「不毛地帯」(09年)はフジテレビ開局50周年記念ドラマで、今年3月に放送された小栗旬主演の「二つの祖国」はテレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャルと、主なテレビ局の節目となる年には必ずと言っていいほど山崎豊子作品が制作されている。いったいなぜなのか。

「実在する人物や実際に起きた事件をモチーフに、日本の歩んできた近代史の暗部を奥行きのある人間ドラマとして描いた彼女の小説は、時を超えて特別な題材であり続けているのです。逆に言えば、山崎作品に取って代わる原作がなかなか出てこない現状もありますが、下調べの手間や時間を考えると難しいかもしれません。いずれにせよ、昭和・平成・令和をまたいでドラマ化されてきたのは、ひとえに原作とするに素晴らしい作品だからです」(ドラマ制作プロデューサー)

 地上波のキー局では日本テレビが開局記念としてはまだ山崎作品を扱っていないが、もしかしたら同局の本放送開始から70周年を迎える2023年には、大型企画が生まれるかもしれない。というのも、この年は山崎豊子が89歳で没してから10年に当たるメモリアルイヤーでもあるからだ。

 ドラマ化されるとすれば、どの作品なのか。空想を巡らせながら4年後を待ちたい。

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