エイリアンとか何かやってる?彗星67P(チュリュモフ・ゲラシメンコ)から発生する奇妙な音の正体は?

今からおよそ5年前、探査機ロゼッタによって有益な観測や発見が行われたことで知られる67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。
当時のサンプルなどから、この彗星に微生物の可能性を示唆する説(関連記事)も浮上してるが、ネット界隈ではそれどころじゃない突飛な説も浮上している。
その主張はなんと「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はエイリアンのメッセージを流している」というもの。
も一つおまけにあのアヒルっぽい形の彗星が「エイリアンの像」だというから驚きだ。一体どういうことだってばさ。
再生時音量注意
Comet P67 slowed down singing. UFO Sighting News.
・「彗星が出す音」を聞きやすくした動画
動画はエイリアンの専門家を名乗るスコットCウォーリングが投稿したもの。彼はこの彗星がエイリアンの放送媒体だと主張する。
この音はエイリアンからの通信…なのか?

また音の出所については「P67彗星の歌声を私たちが聞き取れるように速度を落としました」と説明している。
詳細は不明だが「彗星の歌声」とは、2014年に欧州宇宙機関が公開した、ロゼッタがとらえた彗星の振動データの周波数を人間が聴けるように変換処理した音を指しているようだ。
ESAが公開した彗星の歌(音量注意)
つまり、もう聴けるようになっている「彗星の歌声」をちょっといじっただけっぽい気もする。それは何を意味するのだろう?
・音はエイリアンのメッセージで形はエイリアン
さらにウォーリングはこう続ける。
「この音はエイリアンが作って彗星に乗せたメッセージです。目的はテリトリーの誇示か、特定のレベルに達した種のテスト、もしくは調査です」
つまりチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星はエイリアン所有の放送局のようなもので、なにがしかの生物の実験農場でもある…のか?
また彼によると「彗星が発する信号は発信者の身元を明かすと同時に、受信者側の情報などを完全に把握できるようになっている」らしい。

これだけでも驚きだが、ウォーリングの主張はまだ続く。
「初めて明かすことだと思いますが、この彗星はエイリアンの胸像です」
まさかエイリアンそのものを表す像だとは…灯台下暗しとはこのことか。
・衝撃の主張にコメントが殺到
次々とぶち上げられるウォーリングの主張にコメントが殺到。そのなかには彼の主張を支持する声もあった。
・スコット、素晴らしいよ!これは世界的なニュースに値する。
・誰かが曲にすべき見事な音だ。
一方で、皮肉なコメントも見受けられた。
・おめでとうスコット!君が科学の専門家かどうかは全くわからないが、多くのユーチューバーは十分な科学的知識が無い普通の人たちなんだよな。
・太陽系で最も炭素の豊富な天体
2014年、欧州宇宙機関の探査機ロゼッタは10年の長旅を経て、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星にたどり着いた。
2014年8月に撮影されたP67彗星

image credit:ESA
その後2年にわたり彗星を周回し、貴重なデータを集め続けた。

image credit:ESA
それを分析したロゼッタチームは彗星から放出される塵のおよそ半分が有機物質と明かすなど、重要な発見で世界に衝撃をもたらした(関連記事)。
この分析に携わったある科学者は「我々の知る限り、ロゼッタの彗星は太陽系で最も炭素の豊富な天体です」と述べている。

image credit:ESA
まあ、この彗星がエイリアンの農場という線も無くはないかもしれない。というかエイリアンの像っていろんな意味ですごいぞ!と思う今日この頃だ。
References:express / youtubeなど /written by D/ edited by parumo