ビートたけしの名言集「バイク事故を忘れない『たけし入院漫談』」 (1/2ページ)

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ビートたけしの名言集「バイク事故を忘れない『たけし入院漫談』」

「いまだにちょっと怖い時あるな。夜寝る時にふとよ、『明日朝、目が覚めて起きたら、そこがまた病院のベッドだったらどうしよう』って思ったりしてよ」

 94年のバイク事故で長期入院を余儀なくされた殿は、退院してからもなお、時折“今、元気に仕事をしてるのは夢で、本当はまだ入院中で、ベッドの上なんじゃないか?”といった恐怖を感じると、冒頭の言い回しで、たびたび口にしていたことがありました。

 映画のロケなどで、地方のホテルに泊まった時、朝起きていつもと部屋の景色が違うと「やっぱり今までのは夢で、病院で寝ていたのか!」と、ゾッとしたこともあったと語っていました。わたくし、殿の事故後に弟子にさせていただいたので、当時のことは先輩から聞くばかりなのですが、酒席などで殿の口から何度か、入院中に考えたことや、退院後に少しばかり変化した死生観について、直に聞いたことがあります。

 が、こういった時、殿はすかさず“ちょっと真面目な話をしちまったな”といった空気を誰よりも早く察知し「たけし入院漫談」をしっかりと聞かせてくれるのです。

「先生に『事故の後遺症で、もしかしたら右下半身が不随になるかもしれません』って言われた時は、とっさに左にポコ○ンを寄せたよ」

「顔に骨なんかつなぐために金属の棒が入ってて、回復した時、それを抜いたんだけどよ、それの痛いの痛くないのって。

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