寿命を縮める「夜間頻尿」撃退8カ条(2)重要なのは就寝後1回目のトイレ時間 (2/2ページ)

Asagei Biz

そのため血流が悪くなり、下肢に血液が滞った状態で足がむくんだような状態になると、結果として尿が効率よく作られなくなってしまうのだ。

「その状態のまま体を横にすると、今度は足に重力の影響がなくなるため、一気に血行がよくなる。その結果、腎臓への血流が増えて尿が多く作られてしまい、夜間頻尿を引き起こしてしまうんです」

 さらに、夜間頻尿で注意しなければならないのが、前立腺肥大をはじめ、心不全、睡眠障害、糖尿病、高血圧、膀胱炎による膀胱機能の低下など、その陰に隠れている病気の存在だ。

「昔から夜間頻尿の原因とされてきたのが、前立腺肥大症。これは膀胱の容量が小さくなる疾患で、その分、敏感になった膀胱が刺激されることから夜間頻尿になると言われてきました。もしそれが本当ならば、理論上では昼間も頻尿になるはず。つまり、夜のおしっこの回数が多いということは、昼間におしっこをうまく作れていないことを意味しているのです。その理由として挙げられるのは、昼間、腎臓に血液を集められない、あるいは集めておいてもうまく尿が作られていないという、腎臓の機能に問題があるということ。そして、もう一つは心臓に問題があるケース。うっ血性心不全になると、心臓のポンプが空回りして血液が全身にうまく回っていかなくなります。夜間頻尿は、体から出された危険信号なのかもしれないのです」

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