上原浩治、巨人次期監督に急浮上!

日刊大衆

写真はイメージです
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 アンチですらファンにする、熱き心の大投手。「真の常勝軍団」を作り上げるのは、この男かもしれない!

 今季の正念場を迎えた巨人に、異例のニュースが飛び込んできた。“投げるレジェンド”上原浩治(44)が現役引退を発表したのだ。「“自分に代わり、若手にチャンスを与えてほしい”という、上原らしい潔い引き際でした。ただ、会見でのあの涙を見ると……もう投げられないことへの悔しさがにじみ出ていましたね」(スポーツ紙デスク)

 上原は、巨人のエースとして112勝。メジャー移籍後は、リリーフとして大きな足跡を残した。「日米通算100勝・100S・100ホールドの“トリプル100”は、日本球界初の偉業。メジャーでも過去に1人しか達成していません」(球界事情通)

 そんな大投手のシーズン序盤での引退。球界には大きな衝撃が走ったが、今回、さらに驚くべき一報が舞い込んできた。「実は、巨人次期監督の有力候補に、上原が急浮上しているというんです。これまで“ポスト原”に上原の名前はまったくありませんでしたから、関係者はにわかにざわついています」(球団関係者)

 低迷の続く巨人再建を託され、3度目の指揮を執ることになった原辰徳監督。就任当初から、もう一つの役割を自認していた。「原さんは“(契約期間の)3年でチームを立て直して次の人にバトンタッチしたい”と周囲に語っていた。つまり、後継者問題も託されているんです」(番記者)

 実際、すでに次期監督候補として、数人の名前が囁やかれている。「まずは、前監督の高橋由伸。原監督は、落ち目のチームを押しつけてしまった由伸に、もう一度いい形でユニフォームを着せたいと思っているようです。一方、読売グループの上層部では、いまだに松井秀喜待望論が根強い。また、現役選手の中に、すでに“監督手形”が約束された阿部慎之助もいます」(前同)

 そこに、誰もが想像していなかった「上原」の名前が加わったというわけだ。「実は読売グループの最高首脳が原監督の後継者候補の一人として、上原を挙げたというんです。しかも、これは上原が引退発表する前のこと。引退に際してのリップサービスではありません」(前出の球団関係者)

 考えてみれば、上原は、長い歴史を誇る巨人でも屈指の大エース。これまで候補でなかったのが不思議なくらいだ。「上原といえば“雑草魂”。浪人して大学に進学した苦労人で、反骨心が強い。エリートぞろいの巨人には珍しいタイプなので、監督向きではないと考えられていたようです」(前同)

 ただ、メジャーから日本に帰ってきた上原は、以前の評価を一変させたという。「抑えてベンチに戻ってくると、チームメイトと激しくハイタッチ。阿部や澤村といったベテランにも容赦しないから、ベンチも一気に盛り上がるんです。そんな上原の姿に、上層部はリーダーシップと指導者の資質を感じたようです」(同)

■長嶋茂雄“巨人軍終身名誉監督”も期待

 そんな上原がプロ入りしたのは1998年。巨人を逆指名しての入団だった。だが当初、巨人には上原獲得の予定はなかったという。「巨人の編成部長が、当時世界最強といわれたキューバ代表との試合を視察した際、日本代表でものすごい投球をしたピッチャーがいた。それが上原でした。この投手は絶対獲らなくてはいけないと、そこから急遽、方針を変更したんです」(ベテラン記者)

 上原をめぐっては、すでに日米で激しい争奪戦が勃発していた。大きく出遅れた巨人の逆転は難しいと思われた。そこで動いたのが、当時の監督、長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督だった。「ミスターは甲子園での阪神戦が終わった後、宿舎でスーツに着替え、タクシーを飛ばして上原の自宅へと向かった。ナイター後ですから、到着は深夜。まさかの訪問に、上原や両親は驚き、感激したそうです。結果、これが決め手になりました」(前同)

 惚れ込んだ逸材を説得するための直接出馬。形勢は180度変わり、巨人・上原が誕生することになる。「上原は1年目から20勝。新人王はもちろん、投手タイトルを独占し、一気に巨人の絶対的エースになりました」(前出の番記者)

 そして現在、ポスト原の有力候補となった上原。引退会見では、自身の今後について“何も考えていない”と語る一方、“プロ(の選手)に教えることはない”とも口にしていた。

「本人に、巨人で指導者となる気持ちがあるのかは、まだ分かりません。ただ、原監督は上原のことを高く評価していますし、ミスターも“後輩たちに教えることは、いっぱいある。どんどん伝えていってほしい”と、引退後の上原に期待を寄せていた。外堀から埋まることも十分ありえますよ」(球界関係者)

 “雑草魂”の上原が監督として見られる日も遠くない。

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