海の中の天女かな。羽衣をヒラヒラさせながら虹色に輝きを放ち優雅に泳ぐ「ムラサキダコ」のメスの美しい映像 (2/4ページ)
体重差にしてみると1万倍から4万倍もの開きがあるそうだ。
なんでもちっちゃなオスはメスの瞳孔の中にうまい具合に収まるらしい。メスにしてみたら、目に入れても痛くないほど可愛いってことなんだろうか?
youtube/Dekho Isko
・小さくてもオスは策士。猛毒のムチを拝借し敵を撃退
そんなオスであるが、小さくても強い理由がある。
ムラサキダコはあの猛毒で知られるカツオノエボシの毒に対して耐性がある。そこでオスはカツオノエボシの触手を拝借して、敵に向かってブンブン振り回すのだ。
人間だって死ぬことがある猛毒を使われては、さしもの捕食者も退散するしかないだろう。小さくてもオスはなかなかの策士なのだ。
ちなみにメスの子供もこの戦術を使うが、大人になるとやらなくなってしまう。メスくらいの大きさにもなると、敵となる相手もかなり大きくなるわけで、毒のムチがあまり効果的でなくなってしまうのだ。大顎を持つサメにしてみれば、多少ピリッとしたところでそれが? って感じだろうから仕方ない。