なんと通信販売まであった!江戸時代に誕生した日本初のアダルトグッズショップ「四目屋」

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なんと通信販売まであった!江戸時代に誕生した日本初のアダルトグッズショップ「四目屋」

先日の記事でも紹介したように、江戸時代ではかなりバラエティ豊かなアダルトグッズが、一般に広まっていたようです。

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では江戸時代、アダルトグッズはどのような場所で売られていたのでしょうか?実は江戸時代にはアダルトグッズを扱う専門ショップがあったのです。

出典:『落語「四つ目屋」の舞台を歩く』より

それが、今回紹介する「四目屋(よつめや)」です。

日本初?のアダルトグッズショップ「四目屋」

四目屋は江戸両国の米沢町に店を構えていたアダルトグッズショップ。現在の東日本橋1丁目付近にあたります。江戸両国は当時から賑やかな場所だったようなので、かなり繁盛していたのかもしれませんね。

四目結紋

店先には「四つ目結」という紋が掲げられ、お客さんはその紋を目印にお店に足を運びます。

四目屋は一応、薬屋さんの体で商いをしていたようですが、店内では先日紹介した鎧形をはじめ、張型や媚薬など、性行為に関連したさまざまなグッズが販売されていました。

なんと通信販売にも対応していた

店内は昼間でもあえて薄暗くし、お客さん同士の顔がわからないように配慮がなされていたとのこと。江戸時代は性に対して現代よりもおおらかな考えを持っていたと言っても、さすがにアダルトグッズを買っている姿は誰にも見られたくなかったでしょう。

そして驚くことに、四目屋ではすでにアダルトグッズの通信販売も行われていたのです。四目屋に、欲しいアダルトグッズを文書にして送ると、後日、四目屋が中身を知られぬように箱に収めて商品を配送してくれていたそうです。

どんな人が購入していたの?

アダルトグッズの中には海外から伝来したものが少なくなく、また、現代のように機械的に大量生産することもできなかったため、決して値段は安くはなかったようです。

それを考えると、ある程度身分の高い者が四目屋を利用していたのでしょう。四目屋には直接自分では行かず、仕えていた者にお使いを頼んでいたのかもしれませんね。

また、大奥の女中たちがアダルトグッズを使っていたという事実も一般的に知られていたことだったので、大奥の女中たちもお得意様だったのかもしれません。

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”革新的なことはエロによって熟成する”というのはよくあること。四目屋の、お客さんのプライバシーに対する配慮や、通信販売の導入などは、当時、ほかの業態も参考にしていた…かも、しれませんね。

参考、出典:落語「四つ目屋」の舞台を歩く大江戸300年の吉原遊女の文化史

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