阪神 矢野監督に危惧される「アニキ病」発症ベンチ裏 (2/3ページ)
厳しい練習ノルマを課した前監督時代とは違い、全体練習の時間を短くし、あとは自分で考え、足りないと思ったことを自主的に練習させる内容に切り替えました。エラーした選手に対しても、蒸し返さないようにしています」(前出・在阪記者)
それでも、まだエラーの数は減らない。矢野監督も、このままではマズイと思っているはずだ。かといって、途中から方針を変えるわけにもいかない。
「我慢して、ペナントレースはこのまま終戦まで突き進む。チーム改造は秋季キャンプ以降」というのが周囲の一致した見方だ。
矢野監督はエラーが続出するチームを目の当たりにし、それでも笑顔を絶やさないよう努力しているのだから、相当なストレスを溜め込んでいるはずだ。しかし、指揮官のストレスの原因は、これだけではない。
「今年、オーナーが観戦した試合は無敗。結果論であって、オーナー側も他意はないんですが、このジンクスは本社でも話題になっています」(同)
去る5月30日、甲子園で行われた巨人戦で、藤原崇起オーナーが9度目の観戦を果たした。4番の大山悠輔が2安打4打点と爆発し、チームは快勝。藤原オーナーは「強いですね。全員野球が…」と興奮を抑えながら、取り囲む記者団に答え、ご満悦な表情。
「観戦試合の勝率10割」について触れられると、「ご容赦ください」と返したが、満更でもなかったそうだ。
「オーナーに限らず、球団幹部、本社役員が球場入りするとなれば、試合前、矢野監督にも報告がされます。下手な試合は見せられませんからね」(同)
矢野監督はストレスで、胃の痛くなる日々を続けているようだ。
「心の底から喜んでいるのは、ルーキー・近本光司の話題の時ですね。3度目の入札でようやく決まった1位指名でしたが、開幕から安定した成績を残しており、打撃面も周囲の期待以上の数字を出しています」(前出・関係者)
盗塁を量産できるスピードプレーヤーの出現は大きい。近本の盗塁数16はリーグトップタイだが、1試合で2本以上の安打を放つマルチヒットは23(数字は6月10日現在)。
新人のマルチヒットは、長嶋茂雄氏の持つシーズン48がリーグ記録だが、このペースでいくと新記録更新は必至。