阪神 矢野監督に危惧される「アニキ病」発症ベンチ裏 (3/3ページ)
本塁打5と、パンチ力を秘めている点も矢野監督を喜ばせている。
「今の阪神で安心して見ていられるのは、近本と梅野隆太郎の2人だけ」(前出・在阪記者)
近本は、いい意味で野球選手らしくない一面もある。口調が穏やかで、記者の質問に対する答えも的確だ。
ほかに、前任者の影をいまだ引きずっている選手がいる。悩める元エース、藤浪晋太郎だ。今度は二段モーションに投球フォームを変え、二軍戦にも登板しているが、スランプを脱するには至っていない。
「新モーションでストライクが取れる日と、そうでない日があるんです。復活のために練習はすべて本人任せですが、いまだ色々と試している段階といった感じです」(ベテラン記者)
藤浪が復活した時、チーム再建と見る関係者も多い。
本社の株主総会の日も近づいてきた。藤原オーナーを始め、近年、総会はトラ批判の場となることも多く、経営陣は「その日をすぎるまでは…」の心境だろう。
矢野監督の、ストレスにさらされる日々は、まだまだ続きそうだ。