【データ復旧お役立ち情報】 実例でみる“診断”の重要性とRAID故障時にやってはいけないこと (2/5ページ)
さらに、故障した②のRAID構成はお客様の認識とは異なり、実際にはLDMを使用しておらずRAID5のみで構成されていたことも分かりました。
RAIDサーバを年間1,200件以上復旧(※2)し、機器と症状に関する幅広い知識を身に着けた専門エンジニアが、お客様の話だけから症状を推測するのではなく、様々な可能性を考慮した上で診断を行ったため、精度の高い診断結果を出せました。
■故障の“原因” ~機器に何が起きていたのか~
通常、RAID5構成はHDD1台が故障しても他のHDDからパリティ(※3)情報を読み取ることで、RAIDをリビルドし情報を読み取ることができます。
しかし、今回の機器では①②ともに損傷が激しかったためにRAIDのリビルドに失敗したと推測ができました。実はお客様自身が気づかないうちに①が初めに故障しており、②③④でRAID構成を保った結果、負荷がかかり②も故障。この段階でHDDを交換しても既に手遅れの状態になっていたためリビルドに失敗し、データが読み取れなくなったのです。
お客様のデータを安全かつ高い復旧率で復旧するために、弊社では最新かつ高性能のツールを導入しています。ツールが分析した結果を、復旧経験を積んだ熟練のエンジニアが解析することで、一定の症状にしか対応できない市販の復旧ツールや知識の乏しいエンジニアでは不可能な故障原因の推測まで行うことができました。
■故障時にやってはいけないこと
RAID5構成といっても故障後に使用し続けるのは非常に危険な行為です。軽度の障害であっても使用を続けることで、障害の併発や重度化を併発する危険性があります。特にRAID機器の場合、リビルドや再起動をかける行為は正常なHDDにまで負荷をかけてしまうため大変危険です。機器の故障に気がついた際にはリビルドや再起動を試す前に使用を停止し、明確な実績のある専門業者にご相談することをおすすめします。