手話を知らなくても会話できる。手話を言葉に変換する手袋デバイスが開発される

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手話を知らなくても会話できる。手話を言葉に変換する手袋デバイスが開発される
手話を知らなくても会話できる。手話を言葉に変換する手袋デバイスが開発される

African Curators

 25歳のケニア人エンジニアで革新家のロイ・アレラ氏が開発したのは、手話で会話する耳の聞こえない人と、耳は聞こえるが手話のできない人が瞬時にコミュニケートできる手袋デバイスだ。

 この「Sign-IO」という手袋デバイスを使うことで、手話を行う手の動きを翻訳して、瞬時に音声に置き換えてくれるという。

 この手袋が聴覚障碍者との会話の架け橋になることが期待されている。
・手袋デバイスが手話の動きを認識し音声に変換

 この手袋には、それぞれの指に仕込まれたセンサーが、各指が決まった位置までどこまで曲がるかなど、その位置を見極めることができる。

 手袋は、ブルートゥースでアンドロイド携帯につながっていて、そこで音声変換ソフト機能を利用して、手話の動きを翻訳して音声としてアウトプットする。

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African Curators

・耳の聞こえない姪っ子との体験がきっかけ

 Sign-IOのアイデアは、耳の聞こえない幼い姪っ子とアレラ氏の個人的な体験がきっかけだったという。

 アレラと家族は手話はできたが、それでも姪との適切なコミュニケーションには苦労していた。

 「姪が彼女の携帯かぼくの携帯と同期したこの手袋をはめて、歌い始めた。そうすると、彼女が言っていることがわかったんだ」アレラは語る。

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Roy Allela

・聴覚障碍のある人々の手助けに

 アレラの構想は、まずこの翻訳手袋を故郷のケニアの特別にこうしたニーズがある学校に設置し、そこからできるだけたくさんの聴覚障碍児童に広げていこうとしている。

 この手袋は、多くの最先端プロジェクトの中のひとつだが、特定の障碍や制限のある人たちを援助する支援技術機器の成長市場に貢献しようとしている。

 センサーをベースとした多くの機器は、状況の異なる人々の間のコミュニケートの架け橋になったり、能力ギャップを埋めるために作られ、市場に出回って一般的に利用可能になれば、2024年までに300億ドル以上の収益を生み出すと予想されている。

 現在、この手袋は開発の試作段階で、まだ一般には売り出されていないが、すでにかなり話題になっていて、2018年の米国機械学会(ASME)のHardware Trailblazer Award大賞、ロンドン王立アカデミー工学リーダーの準優勝を受賞している。

References:globenewswire / royallela/ written by konohazuku / edited by parumo
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