めくるめく魔夜峰央ワールド! 映画「パタリロ!」 (2/2ページ)
戴冠式の日、何かが起こる!?
しょっちゅう脱線するギャグもかなり忠実に再現していて、これ終わるのかな? みたいに思うことも一瞬ありましたが、ストーリーは中盤からどんどん盛り上がり、戴冠式に向けてのサスペンス要素も楽しめました。映画ならではの爆笑VFXも披露され、予想以上に楽しめた作品だったと思います。主演の加藤諒くんはもちろんのこと、バンコラン役、マライヒ役の俳優さんは舞台からの続投ということで、息もピッタリ。演劇的なアプローチも魔夜峰央ワールドに合っていたのではないかと思います。好評だった舞台の雰囲気を壊さずに映画に持ってきたのは成功だったのではないでしょうか。
ちなみに監督はNHK Eテレ「みいつけた!」で「オフロスキー」を演じている小林顕作さん。舞台版の演出も手がけています。やはりオフロスキーの異様なまでの存在感はダテじゃなかった(褒めてます!)。アイメイクバッチリの美青年たちが舞台のテンションでグイグイきますから、最初はギョッとするかもしれませんが、次第に病みつきになっていくから大丈夫。原作ファンとしては「スターダスト計画」の映画化もぜひ! と次回作に期待するところです。
(文/吉田直子)
タイトル:劇場版「パタリロ!」
2019年6月28日(金)TOHOシネマズ 新宿ほか全国順次ロードショー
配給:HIGH BROW CINEMA
(C)魔夜峰央・白泉社/劇場版「パタリロ!」製作委員会2019