〈目からウロコの健康術〉「少量飲酒は体にいい」は本当? 専門家が教える賢く飲むコツ (2/3ページ)
★ほどほどの量は1日平均で20グラム
「身もふたもない…」と感じたのは、酒を好む読者だけではないかもしれない。
前提として、酒を飲む・飲まないは個人の自由であり、心身がリラックスしてコミュニケーションを円滑にさせるというメリットに着目する人もいるだろう。大切なのは、健康を損ねにくい「ほどほど」の飲酒量を知り、自分で飲酒量をコントロールして、賢く飲むことではないだろうか。
参考になるのは、国の健康づくり対策「健康日本21」の中で、厚生労働省が取りまとめたアルコール関連の情報だ。厚労省は、国内外の研究結果をもとに飲酒のガイドラインを定めており、「節度ある適度な飲酒」として、1日の平均純アルコール量を20グラムとしている。20グラムとはおよそ、缶ビール500ミリリットル缶(ロング缶)1本、日本酒1合、アルコール7%の酎ハイ350ミリリットル缶1本、ウイスキーダブル1杯に相当する。近年増えているアルコール分の多い9%の酎ハイ(ストロング缶)だと300ミリリットルに当たるので、1缶もない計算になる。
なぜ「20グラム」なのか。厚労省によれば、40〜79歳の男女約11万人を9〜11年間にわたって調査した国内の研究で、1日の平均純アルコール量が23グラム未満で最も死亡リスクが低かったという結果が出たためだ。
★女性や顔が赤くなる人は注意を
ただし、女性はより少ないほうが望ましいという。
吉本准教授によると、女性は男性よりも肝臓が小さいため、アルコールの分解速度が遅く、また体内の水分が男性よりも少ないため、血液中のアルコール濃度が上がりやすい。結果、同じ量を飲んだとしても男性に比べて病気になる可能性が高まるという。
男性の2分の1から3分の2の飲酒量を適量とするのが世界的な水準だそうで、厚労省のガイドラインにもこれらは「付帯事項」として記載されている。
また、酒を飲むことで顔が赤くなるフラッシング反応を起こす人や高齢者も、基準より飲酒量を減らしたほうがいいという。