頭の良さは「回転」で鍛える ビジネスで役立つ多角的視点を身に付けるクイズ (2/3ページ)

新刊JP

自動車の運転手からすれば、自分が見ている数字と真逆に見える。

池谷さんは「紛れもなくメンタルローテーションの問題です。しかし一方では『常識問題』でもあります。なぜなら、車を駐車するときに、運転手がどの方向から数字を眺めているのかを、当事者の立場になって考えられるかが解答の鍵を握っているからです」(p.10より)と述べる。
つまり、「視点を移動する」という能力は、多角的な視点を得られるだけでなく、相手の立場に立って物事を考えたり、自分を客観的に捉えたりするために必要な能力だということだ。

■実際にクイズを解いてみると、意外と難しい

これまで脳に関する書籍でベストセラーを連発してきた池谷さんだが、実は意外にもこれが初の「脳トレ本」。
本書では、「平面」「立体」「あたま」「こころ」という4つの章で、メンタルローテンションを鍛えるクイズが計128問出題されている。問題は「超初級」から「上級」まで4段階あり、単純ながら考えがいのあるクイズが用意されているのが特徴だ。

「こころの回転」の章で出てくる「上から横から」というクイズでは、積まれているブロックが真上と真横からそれぞれ見るとどのように見えるかを当てるというものだ。

これは超初級編。「これくらいなら解けた」という人は多いのではないか。では、難易度が最も高い「上級」だと、ブロックの数が多くなり、形も複雑になる。

空間を認識する能力が試されるこの問題、上級編ではかなり頭の中で考え込んだ人も多いのではないか。自分が今、見ている視点を逸らして、ブロックを真横から見ている人の立場に立って推理してみる。想像力や創造力、思考力などさまざまな力が試されるはずだ。

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