釣れた魚と旨い酒!日本全国釣り行脚 東京都足立区・綾瀬川産ウナギ (2/2ページ)
さて、30分ほど待ちましたがアタリはなく、仕掛けを上げてみるとエサは取られておりません。といっても、ウナギ釣りは暗くなってからが本番ですから「そのうち釣れるでしょう」と、エサを交換して再び仕掛けを投げ入れます。ウナギ釣りはこの「のんびり感」がまたいいんですな。
待つことしばし、あたりもだいぶ暗くなり、夜行性のウナギがいかにも蠢き出しそうな雰囲気になってきました。
「そろそろやな…」と思ったタイミングで「チリンッ」、と短い鈴の音が。さらに待っていると「チリリリリリンッ!」と激しい鈴の音とともに1本の竿尻が浮きました。ここで竿を手にしっかりと煽ると、確かな重量感が伝わります。
のんびりしていると障害物に潜られたり、仕掛けに絡み付いてハリを外されたりするので、強引な速巻きで巻いてくると、「バシャバシャッ」と水音をたてて上がってきたのは、45センチほどのウナギです。
「やはりいたか(ニヤリ)」とウナギを針から外していると、またも「チリリリリンッ!」と激しい鈴の音が鳴り響きます。
★万全を期したがこの香りは…
慌てて竿に駆け寄り巻き上げると、さらなる重量感で50センチほどの丸々と肥えたウナギです。この調子ならさらなる追釣が望めそうな場面ではありますが、この2本でもう十分に納得。竿を仕舞うことにしました。
帰宅後はさっそく、鰻丼で賞味。なのですが、前述の城北川のウナギでは下水処理臭に閉口したこともあり、今回は皮を剥いでスキンレスウナギにして食べてみることにします。皮目の脂は、旨味であると同時に臭いが付きやすいので要注意。
剥いだ時に物凄い脂乗りが感じられたことで、ひょっとしたら? と期待しつつ熱々をパクリ…。う〜ん、やはり下水処理臭といいますか、ドブ鰻特有の香りが鼻につきますな。
とはいえ、責任を持って完食することもドブ師の務め。キリッとした飲み口が特徴の『嘉泉 極め付け辛口』の助けを借りつつ完食…。ごちそうさまでした。
まあ、味の評価はさておき、今回はドブの横綱で釣ったことに満足。と言いつつも、高級魚ともいえるウナギがせっかくいるのに、残念な味に染まってしまう環境って、何だか切ないですねぇ…。
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三橋雅彦(みつはしまさひこ)子供の頃から釣り好きで“釣り一筋”の青春時代をすごす。当然の如く魚関係の仕事に就き、海釣り専門誌の常連筆者も務めたほどの釣りisマイライフな人。好色。