学校・教員任せでは、いじめ問題は解決できない (2/3ページ)

バリュープレス

更に、生徒はいじめを行っている生徒と、いじめを受けている生徒にとって、どういう形でいじめを解決すれば、両者ともにしこりを残さずに解決できるかも知っている。いじめの種類によっては教師や保護者などの協力が必要になるが、生徒の自主性を尊重してのいじめの解決は、生徒の社会性の向上にも役立っていじめの発生を抑制する効果も期待できる。いじめの早期発見、早期解決、再発防止策として、生徒による自主的な防止活動は欠かすことができない重要ないじめ防止策と言える」

いじめ問題が学校や教師のみならず生徒と生徒の保護者に関係しているものである以上、本書はこれらの三者を対象として書かなければならないと著者は考え、三者を当事者とした問題の提示とその解決ストーリーを展開した。本書は、二部構成になっている。

第一部 「いじめ防止のために生徒と保護者に読んでもらいたいこと」

生徒の自主的ないじめ防止活動の必要性と、それに対する保護者の協力の必要性につき、物語の展開の中で記述する。同時に、物語の展開の中で、いじめ問題につき生徒や保護者が知っておいた方がよい事項につき取り上げる。

第二部 「いじめ防止のために生徒の保護者と教育関係者に読んでもらいたいこと」

第一部の物語の継続性を維持しつつ、生徒の保護者と生徒の担任教師の自由な意見交 換を通じて、いじめ問題を理解するために生徒の保護者と、乳児、児童、生徒の養育・教育に関係する者が知っておいた方がよい事項につき取り上げる。

本著を執筆して、著者は、すべてのいじめを防止するための決定的な妙薬はないが、学校・教師による防止活動、生徒による自主的な防止活動、そして、地域活動を含む生徒の親などの保護者による防止活動が一体となって展開されることで、「かなりの部分は解消できる」との感触を得た。

この三者の活動の中で社会的には学校や教師におる防止活動のみが注目されているが、生徒の保護者による活動と、生徒による自主的な活動が絶対的に必要なものであることを、本書を通じて再認識してもらいたい。

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