子どもへのお金の教育、まず何から始めればいいの? 【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】

新刊JP

菅井敏之さん(左)と鬼頭あゆみ(右)
菅井敏之さん(左)と鬼頭あゆみ(右)

みなさん、こんにちは! 鬼頭あゆみです。

インターネットラジオ「本が好きっ!」、第43回目のゲストとしてお越しいただいたのは『あなたと子どものお金が増える 大金持ちの知恵袋30』(集英社刊)の著者である菅井敏之さんです。

菅井さんは元メガバンク支店長で、現在はお金に関する本でベストセラーも出していらっしゃいます。さらに、不動産オーナー、田園調布でカフェも経営されているというパワフルな方なのですが、お話してくださる姿は笑顔が素敵でとても軽やか。もし、自分のマネードクターになって頂いたら、わかりやすくお金のことが学べるに違いないと思いました。

そんな菅井さんにこの本を書いたきっかけについて聞いたところ、数々の本を出版し、読者の方から「子どもにちゃんとお金のことを教えてあげたい」という声をいただいたからなのだそうです。確かにお金の教育って受けませんよね。だから親も子どもにどう伝えるか、そもそもなにを教えたらいいのか思いつかないと思います。

■子どもに教えるべき3つのお金のこと

菅井さんは銀行員、そして不動産オーナーとして知り合った大金持ちの方々がしている子どもへの教育法とお金哲学を、本書にまとめています。

「フィンテック」という言葉に代表されるように、今は急速にかわりつつある時代。子どもに何を伝えれば、いいのか。子どもたちがどんな世界で生きることになっても、お金の不安なく生きていけるための力を身につけるために、教えなければいけないことはたったの3つだそうです。

1、お金の稼ぎ方
2、お金の管理方法
3、人の助けを得られる人でいること

この3つの鉄則を身につけさせる目的は一つ。ひとりで生きていける力、子どもを自立させることにあると教えていただきました。

お金の教育をする目的は、楽に生きていくため? などと短絡的に考えていた私。お金について学ぶとは、自立のための重要な第一歩で、それこそ親の一番大切な役割と強くお話する菅井さんの言葉が印象的でした。

子どもの大学卒業をゴールに子育てしている人は多いと思います。ですが、学歴だけ良くても、社会で生きていける力が伴わないこともあります。自立できるようにと育てることによって、自分で社会を生きのびる力を身につけることができるのだそうです。

すぐに実践できそうなこととしては、子どものおこづかい! 定額おこづかい制にしているのは大問題。これは終身雇用の考え方と一緒だと菅井さんは述べます。
家庭の中でも“ビジネス”と同じ感覚でやるといいと言い、なぜそのお金が必要なのか、その金額は価値に見合っているのかなどなど、身近なモノでお金の使い方を考えることが、マネー教育の基本なのだそうです。

私も、子どもたちともっとマネーについて、考えていきたいと思いました。インターネットラジオ「本が好きっ!」を聞き、ぜひ本書を読んでみてください。すぐにできる、参考になるアイデアがたくさん詰まっているはずです。

【鬼頭あゆみの「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・鬼頭あゆみによる書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・audiobook.jpにて無料配信中。一覧はこちらから

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