天才テリー伊藤対談「大橋未歩」(1)いつまでも現役でいたいから退社を (2/2ページ)

アサ芸プラス

テリー うーん、それはこのご時世だから、しかたないじゃない。

大橋 でも、私自身としては、テレビ東京が好きだからこそ、そういう遠慮が挟まってくる関係ではいたくなかったんです。あと、テリーさんとやらせていただいていた「チャージ730!」が終わってしまったことも、動機としては大きかったです。「もう私、あまり局に必要とされていないのかな」と自信もなくしましたし(笑)。

テリー ええっ!? テレ東のエースなんだから、そんなわけないでしょう。

大橋 いえいえ。

テリー もしかして、新人にばかり仕事が回っていたとか?

大橋 組織としては新人を育てなきゃいけないので、仕事は基本、若手の女性アナウンサーに集中するんです。彼女たちが動けない時、「大橋なら空いてます」と稼働することももちろんありまして。もっとも、私も先輩たちからそうやって席を譲ってもらったので、当然のことなんです。

テリー 年齢とともにしゃべる能力やスキルが上がって考え方も深くなるのに、それを発揮する場所がなくなっていくというのは、女子アナのジレンマだね。

大橋 そうですね。それに納得するかしないかで道は分かれると思うんですが、私はずっと現役でありたいし、「大橋と組みたい!」と言ってくれる人とお仕事がしたいと思ったんです。

テリー そうか、全然気づかなかったな。だって、「チャージ」の打ち合わせの時なんか、朝6時ぐらいから始まるから、みんなテンションが低いのに、いつもおばちゃんみたいな甲高い声で笑っていたから。

大橋 アハハハ、やめてくださいよ! 自分でも気にしているんですから(笑)。でも、幸福なことに15年の局在籍時に、やりたいことはひととおりやらせてもらえました。スポーツ、報道、バラエティー、帯番組も全部やれたので、今後は台本に書いていない、自分で思ったことをしゃべりたいと思ったんです。

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