SMAP、タッキー&翼、嵐…逝去・ジャニー氏からの「感涙メッセージ」

ジャニーズ事務所の代表取締役社長・ジャニー喜多川氏(本名:ジョン・ヒロム・キタガワ)が7月9日の午後4時47分に、都内病院で永眠したと同事務所から発表された。享年87だった。男性アイドル事務所の社長として数多くの人気グループ、タレントを排出してきたジャニーズ。その社長の訃報に日本中が悲しみに包まれている。
「郷ひろみ(63)、田原俊彦(58)、近藤真彦(54)、少年隊、光GENJI、SMAP、TOKIO、嵐など、ジャニーさんが売り出したタレントを挙げたらきりがありません。ここまでの成功は、ひとえにジャニーさんの所属タレントに対しての深い愛ゆえでしょう。ジャニーズには事務所を辞めて、ジャニーさんとは別々の道を進む決心をしたタレントも数多くいますが、その都度、背中を押す言葉を残しています。辞めるタレントのファンには、ジャニーさんの言葉がきっと暖かく響いていたはずです」(芸能記者)
2016年末にグループを解散したSMAP。メンバーの中居正広(46)と木村拓哉(46)はグループ解散後もジャニーズ事務所に残留することを発表したが、草なぎ剛(44)、稲垣吾郎(45)、香取慎吾(42)の3人はSMAPのデビュー日である1991年9月9日と同じ日である、2017年9月9日にジャニーズ事務所を退所した。
ジャニーズ事務所は6月18日にマスコミ各社にファックスを送り、3人の専属マネジメント契約終了を発表。ファックスにはジャニー氏からSMAPへのメッセージも記載されていた。
「ファックスにはジャニーさんによる“彼らを想う気持ちに変わりありません”“これからも沢山の人々に感動と幸せを届けてくれることと確信しています”という3人を応援する言葉がありました。
また、それに加えて、いかにもジャニーさんらしい“謎ワード”もありました。SMAPというグループ名には、“SPORTS MUSIC ASSEMBLE PEOPLE”のそれぞれの頭文字をとった“スポーツと音楽をやる人たち”という意味が込められているのですが、ジャニーさんはファックスで“(S)すばらしい 、(M)MEMORIES 、(A)ありがとう、(P)POWER”と明言。最後の最後でSMAPという名前の新しい意味を示したんです。ジャニーさんにしか言えない、思わず笑顔になってしまうような前向きなメッセージですよね」(前出の芸能記者)
■「2年後はいないかもしれないけど」
2017年9月に活動休止を発表したジャニーズの人気デュオ・タッキー&翼。今井翼(37)はメニエール病治療のために、2018年9月に事務所を退所。滝沢秀明(37)は2018年末に芸能界を引退し、現在はジャニーズ事務所の子会社であるジャニーズアイランドの社長を務めている。
ジャニー氏は2018年9月13日に事務所サイトを通してユニット解散についてコメント。「2人それぞれが選んだ道を是非ご理解頂き、温かく見守って頂けますよう何卒よろしくお願い申し上げます」と呼び掛けた。
また同日、ジャニー氏はあらためて事務所サイトでメッセージを発表。滝沢が芸能界を引退し、ジャニー氏の意思を引き継ぎプロデュース業に専念するということについて、「今般、滝沢秀明がタレントとしての経験と知識を生かし、『ジャニーズJrたちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい。』と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした。このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています」と喜びのコメントを寄せた。
そして、今年1月27日に2020年末での活動休止を発表した嵐。ジャニー氏は、1月30日に行われた映画『少年たち』の完成披露試写会前の取材で、嵐の活動休止に言及している。
「ジャニーさんは“本当に、2年間頑張ってくれるだけで、すごくうれしい”と嵐に感謝していましたが、そのとき“僕なんて、2年後はもういないかもしれないけどね”と冗談まじりに話していました。まさかその言葉が本当のものになるとは、本当に残念でなりません……。ジャニーさんは“僕は、嵐についていきます。2年でも3年でも、いつまでもついていきますよ”と力強く話していましたから、嵐メンバーも背中を押してもらった気分だったのではないでしょうか」(前同)
1月31日に放送された『めざましテレビ』(フジテレビ系)でこの取材の様子が流れると、レギュラーのHey!Say!JUMPの伊野尾慧(28)は「ジャニーさん“2年後もういない”みたいなこと言ってましたけど、絶対いますから!」「ジャニーさん、元気でいて下さい!」とカメラ目線で呼びかけていたが、ジャニー氏は帰らぬ人となってしまった。
しかし、これまで一緒に歩み、それぞれの未来を応援してくれた「ジャニーさん」の温かい笑顔は、いつまでも彼らを見守っているだろう。