作家なのにルックスでバッシング… 山崎ナオコーラがつづる「ブス」論 (2/2ページ)

新刊JP

「勘違いするな」「身の程をわきまえろ」「たとえ仕事で成功しても、ブスは社会の中央には絶対に立てない」というような、「ブス」を隅っこに追いやりたい気持ちをぶつけているのだ。

バッシングを浴びた当初はどのように受け止めて良いのか分からず、自信を減らしたこともあったという山崎さん。しかし、今は堂々と振る舞うことを心がけており、自信を持ち、「ブス」を理由に脇に寄ったり、隅っこに移動したりはしないと断言する。
そして、「自信を持たない自由はある」とした上で、自分自身は「 “ブスには自信を減らしてほしい”という考え方には与しない」と述べるのだ。

■劣等感の放出ではない「ブス」論が詰まった一冊

アイドルの総選挙や新聞社の報道姿勢、女性の化粧しない自由など、さまざまなテーマを経て「ブス」という言葉について思索を巡らせた山崎さんは、「ブス」に代表される容姿差別は社会のゆがみだと結論づけ、その社会は変えられると述べる。

そもそも作家が作品ではなくルックスでバッシングを浴びるということ自体、不思議なように思えてくるが、容姿が人間の評価に大きな影響を与えるという風潮は、私たちが形作っている社会、文化から生まれてきたものでもある。
だからこそ、山崎さんの「必要なのは、社会を変えること」という一言が強く響く。

漫画家のはるな檸檬さんも「“ブスには自信を減らしてほしい”という考え方には与しない」という言葉に大いに賛同し、「希望の書」と絶賛する本書。自虐でもコンプレックスでも、そして劣等感の放出でもない「ブス」論は、「本で社会を変えたい」という山崎さんの強い願いから生まれた一冊だ。

(新刊JP編集部)

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