金鳥の夏、日本の夏♪蚊取り線香はいつからあった?蚊と人間の血をめぐる攻防 (4/4ページ)

さて、冒頭でご紹介した「金鳥の夏 日本の夏 ふきん」ですが、金鳥のマークをよく見ていただくと右側に“蚊帳生地”と書いてあります。左側には“MOSQUITO CLOTH”とも。つまりこの「金鳥の夏 日本の夏 ふきん」は「蚊帳」の生地で作られた“ふきん”なのです。
中川政七商店は1716年に高級麻織物の卸問屋として創業し、現在は日本の工芸をベースにした生活雑貨を生み出しています。同社でロングセラーとして愛されるのが、蚊帳生地のふきん。生活様式の変化によって需要が減った奈良県の特産品である蚊帳生地をふきんに再生し、大ヒットしました。
蚊は刺されてかゆいというだけでなく、病原菌を媒介する害虫でもあります。“金鳥の夏日本の夏ふきん”は、長い時を経て、日本人を蚊から守ってきた「蚊取り線香」と「蚊帳」という文化のコラボレーションだったのです。
これからの蚊取り線香と蚊帳
地球温暖化が問題となっている現代、エコロジーの観点から蚊帳や蚊取り線香がまた見直されてくるのではないかと思います。完全な麻で織り上げた蚊帳は、内部の気化熱で温度が下がります。また最近電気を使った電気蚊取り器も増えていますが、CO2の削減のためなるべく電気を使わない、火をつける蚊取り線香を選択する人も増えてくるのではないでしょうか。ストローがプラスチックから“竹”や“紙”に変わっていく昨今、無いとは言い切れない話ではないと思います。
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