「血圧」を適正化させる“酒”と“つまみ”(1)居酒屋と温泉で急変動の危険 (2/2ページ)
実は、冬場の居酒屋では注意が必要なんです」(秋津医師)
同様に、温泉での飲酒も血圧を急変動させる危険をはらんでいるという。
「一般的に入浴中は血管拡張作用により血圧が下がります。しかも温泉の晩御飯というのは数が多いため、つい酒の量も増えてしまいがちです。ところが、お酒を飲むと血圧が下がり、温泉に入るとさらに血圧が下がる。つまりダブルで血圧が下がってしまうため、温泉の風呂場というのは転倒事故が多い。ビジネスホテルの浴室で立ちくらみを起こしてもせいぜい頭をぶつける程度ですが、温泉の露天風呂でそれが起こると大事に至ることもあります」(秋津医師)
つまり、「百薬の長」といわれる酒も、環境や飲み方によって血圧を急変動させて、我が身を危険にさらす大敵となるのである。