誰にでもやさしさをバラまく男。“博愛主義”彼氏との恋愛の注意点

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誰にでもやさしさをバラまく男。“博愛主義”彼氏との恋愛の注意点
誰にでもやさしさをバラまく男。“博愛主義”彼氏との恋愛の注意点

こんにちは、ライターの仁科友里です。

「どんな人を恋人にしたい?」と聞かれたら、おそらく多くの人が「やさしい人」と答えるでしょう。

それでは、その「やさしい人」が自分以外の誰にもいい顔をするようであったらどうでしょうか? 誰にでもやさしさをばらまく「博愛主義」の人について考えてみましょう。

■平成の博愛男、石田純一の場合

俳優・石田純一をご存じでしょうか? 現在はプロゴルファー・東尾理子と3度目の結婚をし、今でこそ三児の父となって落ち着いた人でしたが、若かりしころは華麗なる恋愛遍歴で名をはせました。

初婚で俳優・いしだ壱成をもうけましたが離婚。2度目は女優の松原千明と結婚し、モデル・すみれが生まれます。このころに急激に売れてきた石田は家に帰らなくなり、モデル・長谷川理恵と交際をはじめて妻子と別れます。石田は猛バッシングされ、仕事を干されてしまいます。結局、理恵とは結婚しませんでしたが、そのあとも数々の女性と浮名を流しました。

東尾と交際中だった石田のプレイボーイぶりを試すために、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)が、どっきりをしかけたことがあります。若い女性には敷居が高いと思われる高級店で、女性がひとりで食事をしています。それを見た石田がどうするのか? という企画でした。

予想どおりといいますか、石田は「こっちで一緒に食べようよ」「2人で食べたほうがおいしいよ」と誘いをかけ、女性と食事をしました。そのあと、特に進展はありませんでしたが、女性全般にやさしい人、もっと言うと博愛主義な人を恋人や夫にしたら、女性は気が気ではないでしょう。ちなみに、同番組によりますと、結婚後は理子に事前申告するという条件で、現在も女性と2人きりの食事は許されているそうです。

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◇妻・理子が気にしないのは、東尾パパで慣れているから?

もしかしたら、「理解できない」と思う人もいるかもしれませんが、妻である東尾理子がそのあたりを「気にしない」のは、お父さんの影響があるかもしれません。理子のお父さんは、元プロ野球選手で西武ライオンズ監督・東尾修です。

『垣花正とあなたとハッピー』(ニッポン放送)に出演した理子によると、東尾家ではオンナ遊びは半ば公認とされており、「外泊をすると、理子にお金を払う」「理子が朝、学校に行くまでに帰ってくればいい」というルールがあったそうです。『さんまのまんま』(フジテレビ系)に東尾親子が出演した際は、東尾パパと女性が歩いていたとき、ばったり東尾ママと遭遇した話をしていましたので、東尾家ではそれがフツウだったのでしょう。

心理学では、恋愛は親との関係の延長(親と同じような人を選んだり、もしくは正反対の人を好きになる)と言われていますが、理子は「お父さんと同じ遊び人」を選んだのかもしれません。

■問題は“モテる必要がない”男の博愛主義

プロ野球選手や芸能人の場合、女性にモテるのが人気のバロメーターのような面もありますから、ある程度は仕方がないでしょう。また、なかには「モテる人を恋人にしている」ということに満足感を得られる人もいるかもしれません。問題は、特にモテる必要がない職業の男性が「博愛主義」な場合ではないでしょうか。

◇恋愛とは、特別なひとりを選ぶ“甘美な差別”

そもそも、恋愛というのは、個人の感覚で集団の中からひとりを特別な存在としてピックアップするという甘美な差別です。いっぽうの「博愛主義」は、特に気持ちを込める関係性でない人にも平等にやさしくするという考え方ですから、恋愛の対義語と言っていいと思います。

もしかしたら、その「博愛主義」は、キリスト教など信仰する宗教からきているものかもしれませんが、どんな理由であれ、「博愛主義」が恋人を傷つけているのなら、問題です。

「好きな人に、やさしくする」という原則を持って私たちは生きていますから、「誰かにやさしくされる」ことを、「この人、私のことが好きなのかな?」と思うことは自然なことです。

当然、そこから恋愛が生まれて、トラブルになることもあるでしょう。

こういう「博愛主義」の人を恋人に持った場合、その行動が本人の生活を侵食していないか(本人にやるべきことがあるのに、それを後回しにしていないか)、さらに、その行動が相手のためになっているかどうかを冷静に見極めてみてください。自分のすべきことをしたうえで、相手に働きかけたことが相手にとってプラスになっているのであれば、それは個人の行動ですから、他人がとやかく言うことではありません。

◇やさしさのバラまきは、自己満足

しかし、たとえば、本人が自分の本業をおろそかにして、相手のために何かしているとか、誤解を招くまでに周囲にやさしさをバラまくけれど、特にいいことがあるわけではないとか、相手に「この人、私のこと好きかも」と誤解を与えているようであれば、それは単なる自己満足です。「みんなにいい人だと思われたい」がゆえに、ある意味、他人を利用して「〇〇してあげた」業績を積み上げている自分が大好きなタイプだと思います。

若いうちは、恋人とか友だちといった関係性の名前に固執せず、年齢や男女問わず、いろいろな人と話す機会を持つことで視野が広がると思います。しかし、そういう交流がプラスに働くのは、「親しい人をいやな気持ちにさせない」という前提条件がつくと私は思います。

この条件を守らずに、いろいろな人にやさしいそぶりをしていると、「八方美人」「ほかの人のほうが好きなんだ」とみなされて、いざというときに自分のまわりに誰もいない、ひとりぼっちになってしまうかもしれません。

■博愛はまず、家族や恋人を大切にしてからこそ

博愛という言葉を聞くと、「自由、平等、博愛」というフランス革命のスローガンを思い出す人もいるでしょう(現在では、博愛ではなく、友愛と訳されることもあるようです)

国家という大きな集団を維持するために、「あいつとは仲間ではない」というような敵対心を持たず、広く大きな愛情で隣人を認めよという意味だと思いますが、それでは、国家を構成する最小の単位は何かというと、家族や友人、恋人といったユニットだと思います。

つまり、家族、友人、恋人を大切にし、そのうえで思想や人種の異なる隣人をも大切にできれば、国家に平和が訪れるということ。これは会社でも同じことが言えるのではないでしょうか。同じ部の人とある程度の友好関係があってこそ、仕事で評価されることにつながりますし、ひいては「ここの会社に入ってよかった」という気持ちになるでしょう。部の人とうまくいかないと、「みんな、私を嫌っている」「私はこの会社に合わない」という拡大解釈をして、会社に不満を持つことにつながっていきます。

他人にやさしくしたいという気持ちはだれもが持っていると思いますが、みんなを愛したい「博愛主義」の人ほど、人間関係に序列をつけて、自分の近しい人から大切にする必要があるのではないでしょうか。

(仁科友里)

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※画像はイメージです

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