アメリカでは過去15年間で、約400件の「無駄な医療行為」が行われていたことが判明 (2/3ページ)
ある種の偏りを最小限に抑える無作為化比較試験(以下RCT)の報告では、医学的逆転は結果として効き目がなく、また標準治療よりもより高い費用がかかっており、利益をあまりもたらしていないことが判明している。
今回の研究では、この医学的逆転の92%がアメリカや日本など先進国で起こっており、中国やインドおよびその他の中低所得国では2%のみだということもわかった。
また、医学的逆転の最も代表的な分野は、心血管疾患の治療でおよそ20%を占め、続いて公衆衛生(12%)、救急医療(11%)となった。
医療行為の監査は、不必要な医療介入のコストを削減し、人の健康を守るためには不可欠だ。しかし、こうした医学的逆転を特定することは非常に困難である。
というのも、例えば患者がその医師の治療方針を信頼している場合や医師が自身の医療行為を信頼している場合、様々な病への医療行為が無効であったとしても、患者と医師を説得し、科学的根拠を並べることはなかなか容易ではないからだ。
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・効果的ではない過剰医療が患者負担の医療費を高額に
効果のない医療行為は、無駄にコストを上げることで患者に高額な医療費負担をかけるだけでなく、患者を危険に晒す可能性がある。
特にアメリカでは医療費高騰が問題になっているが、その理由の大部分には過剰な治療や効果のない医療行為が占めていると言われている。