郵便局員に騙されるとは…生命保険「絶対騙されない」見直し術 (2/2ページ)

日刊大衆

本当に必要な保障を明確にすれば、ムダを省くことにつながるというわけだ。

 では、具体的に見直す際のポイントとなるのは、どんな部分なのだろうか? 平野氏は、疾病に関する保障を例に挙げる。「民間の保険に加入する前に、まずは公的な保障が、どれだけあるかチェックしてみましょう。医療費なら現役世代は3割負担ですが、さらに高額療養費制度で負担は軽減されます」

 会社員ならば傷病手当金もあるし、会社によっては個別に保障制度を設けているケースもあるという。「そういった保障で不足する分を、保険でカバーすることを検討してみては」

 確かに、保険に頼らずに受けられる保障があれば、ムダな出費は避けられるだろう。

 これまでの保険を見直してみて、乗り換えや新規の契約をしたいと考える人もいるはず。その際、シニア世代ならではの注意点もあるようだ。「50〜60代になると、1つ年を取るごとに、支払い額や受け取り金が大きく変わってきます。また、健康状態によって保険に加入しにくいこともあります」

■自分の生活環境に合っているかどうか

 それでは実際に保険を選ぶ際、ポイントとなるところは何だろうか。「良い保険、悪い保険をバッサリと仕分けるのは難しい。保険は、自分の“生活環境”に合っているかどうかが重要です」

 会社員か自営業か、既婚か独身か。はたまた妻の収入、子どもの有無や年齢、ローンの残金など、人それぞれで生活の内情は大きく変わる。だからこそ、必要な保険も人によって変わってくるのだ。

「また、保険の見直しは、解約して入り直すだけではありません。既存の保険を、なんらかの形で生かせることもある。それを覚えておいてください」

 さらには、相談する相手も要チェックだ。「自分が扱っている商品と他社の商品を比べて、それぞれの長所・短所を説明してくれるセールスマンは信用できると思います。逆に、いいところしか口にしないセールスマンは、疑ってかかったほうがいいかも」

 最後に、シニア世代が注目すべき保険を、平野氏に聞いてみた。「最近は、24時間態勢で健康相談に乗ってくれたり、セカンドオピニオン先を紹介してくれたりする“医療サービス”が組み込まれた保険が登場しています。さらには、介護保険や今の医療事情に合った保険も出てきている。こういった保険商品は今後、クローズアップされることになると思います」

 今後の生活をイメージして、身に合った保険を!

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