人間は幸せに満足するようには設計されていない。必ず悩むようにできている。 (4/4ページ)
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・幸せと不幸せの感情は同時に存在する
感情はいろいろ混ざりあったもので構成される。不純で、ごちゃごちゃともつれ合い、ときに矛盾すらしている。
面白いことに研究によれば、ポジティブな感情とネガティブな感情は、脳内で相対的に独立しており、同時に存在できるのだという。
右脳ではネガティブな感情が優先的に処理され、左脳でポジティブな感情が処理されるらしい。
・人は常に幸せに満足するようには作られていない
繰り返すが、人は常に幸せに満足するようにはできてない。ただ、生存と生殖するようにできている。このことを覚えておくべきだ。
これはとても難しいことでもある。そのために人間は苦しみもがきながら、満足や安全を求め、脅威と戦い、苦痛を避けるよう行動することになる。
だが、喜びと苦痛が共存し、葛藤する感情の揺さぶりこそが、生きる為に必要なのである。事実、どのレベルの苦痛であっても、それが異常事態とか、病的なもののせいにしてしまうと、無力感や不満感しか芽生えないものだ。
幸せなどないのだという前提は、身も蓋もないメッセージかもしれないが、それが自分個人のせいではないというのがせめてもの慰めだろう。
あなたが時折不幸せを感じてしまうようなとき、それは直ちに治療しなければいけないような欠陥ではない。それどころか、そうした心の揺らぎこそが、あなたを人間たらしめているものだ。そう、人間だもの。
References:Humans aren't designed to be happy – so stop trying/ written by hiroching / edited by parumo