今年もキタキタ!日本の暑い夏!「涼」をカンタンに感じられる涼アイテム・涼み方のすすめ

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今年もキタキタ!日本の暑い夏!「涼」をカンタンに感じられる涼アイテム・涼み方のすすめ

ここ最近の日本の夏は、「猛暑」を通り越して「酷暑」という言葉がピッタリですよね。ただ生きているだけなのに……つらい。

少しでも「涼」を感じたい日々が続きますが、どうせなら日本の夏の風情を感じるアイテムやアイデアを取り入れてみませんか? 家で簡単にできる、日本の夏の涼み方をご紹介します。

風鈴をつるす

江戸風鈴

“ザ・日本の夏の風物詩”とも言える風鈴の原型は、古代中国(インド説もあり)で占いに使われた占風鐸(せんふうたく)という道具と考えられています。仏教に取り入れられると、寺院の屋根につり下げる風鐸(ふうたく)として、厄除け・魔除けの道具になりました。

疫病が多くなる夏の時期、庶民も風鈴を軒先につるし始め、夏の風物詩へと変化していったものと考えられます。

南部風鈴

今や厄除けというよりも、涼を感じるための装置となった風鈴。風鈴の音を聞くと、実際に体温が下がることがわかっています。「風鈴が鳴った=風が吹いた=涼しい」と脳が判断するからだそうです(ただし日本人のみに見られる反応)。暑すぎない日はエアコンを止め、窓を開けて風鈴の音に耳を傾けてみるのもおすすめです。

ガラス製の江戸風鈴や南部鉄製の南部風鈴、そして甲冑(かっちゅう)師によって生み出された火箸風鈴など、全国にはさまざまな風鈴があります。夏には各地で風鈴市が開かれるので、お気に入りの風鈴を見つけに行くのも楽しいですよ。

ベランダに打ち水をする

打ち水とは水をまき、涼をとること(ホコリを抑えることもできる)です。打ち水は見た目に涼しいだけでなく、実際に気温を下げる効果もあります。ベランダに水をまいておけば、なんと室内の温度を下げることができるのです。

水をまくのはいつでも・どこでもいいわけではなく、時間帯は朝や夕方、場所は日陰(なければ作る)がおすすめ。日中にアツアツのコンクリートに打ち水をしても、効果が薄れるだけでなく、湿度まで上がってしまうからです。水もお風呂の残り湯や雨水といった、再利用水を利用するのがデキる人です。

すだれ・よしずを取り付ける

室温を下げたいなら、窓やベランダにすだれやよしずを取り付けるという手もあります。すだれ・よしずは日光を遮るだけでなく、その“隙間”は熱を通しにくいため、室内に涼しい風だけを取り込む効果が期待できるのです。

アジアンテイストの家具とも相性がよいすだれ・よしずは、夏のインテリアとして取り入れるのもおすすめです。風を取り込むために窓を開けておく場合、蚊やり豚を使えばさらに風情がアップすること間違いなし。

うちわで涼む

うちわがあれば、ダイレクトに涼しさを感じることができますね。熱中症対策としてエアコンの使用がすすめられている昨今ですが、冷房のきき始めやお風呂上りなど、少し涼むのにうちわはもってこいのアイテムです。うちわ立てを用意すれば、さらに風情が出ます。

京うちわ・丸亀うちわ・房州うちわ……日本各地には有名なうちわがありますが、変わり種としてご紹介したいのが岐阜の水うちわです。丈夫なものの、骨が透けて見えるほど薄い和紙(雁皮紙/がんぴし)が使われています。目にも涼しい水うちわですが、さらに水を浸けて扇げば、気化熱の効果でより涼しく過ごすことができます。

い草・竹・籐・麻などの素材に

い草・竹・籐・麻といった自然素材のアイテムをインテリアなどに取り入れるだけで、簡単に涼しげな印象になります。普段は部屋にラグやカーペットを敷いている方も、夏の間はござに替えてみてはいかがでしょう。い草の香りがほんのりして、リラックス効果も期待できます。

竹ざるをお皿代わりにしてみたり、テーブルランナーを麻素材にしてみたり……。いつもとほんの少し変えるだけでも、見た目に涼しさを感じることができます。

メダカを飼う

夏になると、軒先にメダカ鉢を出している家をちらほら見かけます。メダカの泳ぐ姿を見ているだけで、なんだか涼しさを感じませんか? メダカは非常に飼育しやすい魚として知られています。究極を言ってしまえば、飼育するケースさえあれば、簡単に飼うことができるのです(実際に飼う方は、しっかりと調べてからにしてください)。

金魚鉢や睡蓮鉢にメダカを入れると、いかにも日本の夏らしさが出ます。容器がバケツくらいしかないという方は、すだれを巻いてみてください。それだけで雰囲気が大幅にアップします。とはいえ、相手は生き物です。責任を持って飼える方のみ、楽しんでくださいね。

夏野菜をぬか漬けに

食べ物の話をして終わりにしましょう。いわゆる夏野菜(トマト・キュウリ・ナスなど)には、体を冷やしてくれる効果があります。体の中から暑気払いをしてくれるわけですね。

暑い日などには積極的にとりたい夏野菜ですが、せっかくならぬか漬けにしてみてはいかがでしょうか。近年は、若い人の間にもぬか漬けブームが到来しています。手間のかからないぬか床も登場し、お手軽に日本の夏を味わうことができるようになりました。

日本の夏の風情を感じるアイテム・アイデアをご紹介しました。ぴんと来たものはあったでしょうか? しばらくは厳しい気候が続きます。熱中症に気を付けて、今年も日本の夏を楽しみましょう。

参考文献等 『「涼」のある暮らし』宝島社 『NHK美の壺』日本放送出版協会(NHK出版)/NHK「美の壺」制作班 『水うちわをめぐる旅~長良川でつながる地域デザイン~』水野馨生里/新評論 打ち水大作戦2019「打ち水問答」 日比谷花壇「ベランダに打ち水しよう!打ち水の効果とおすすめの時間帯」 エネチェンジ「すだれ・よしずは暑い夏に効果絶大!涼しくエコに過ごせます!」 マイナビニュース「”すだれ”や”よしず”活用! 暑さが本格化する前にやっておきたいエコ準備(part3)」 エネチェンジ「鈴で涼しく節電!夏休みの工作にもおススメの風鈴の作り方」 明珍本舗 日テレバゲット「「ぬか漬け男子」も急増!? 新感覚! お手軽! ぬか漬けテクニック」 HelC+「体を温める野菜、冷やす野菜」

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