「今まで知り合ったどの民族よりも気に入った」 アインシュタインの日本人評 (2/2ページ)

新刊JP


日光に滞在していた12月5日の日記ではこんな記述が見える。

日本人はイタリア人と気性が似ているが、日本人のほうが洗練されているし、今も芸術的伝統が染みこんでいる。神経質ではなくユーモアたっぷり。(同書p.183より)

もちろんこのような最高度にポジティブな記述だけではなく、「ここの国民は知的欲求のほうが芸術的欲求よりも弱いようだ。――天性?」(同書p.184より)とあるように、日本人は知的好奇心が欠如しているのではないかと考察するシーンもある。

しかし、日本滞在中の日本に対する印象は最初から最後まで非常に良く、「皮肉や疑念とはまったく無縁な純然たる尊敬の心は日本人の特徴だ。純粋な心は、他のどこの人々にも見られない、みんながこの国を愛して尊敬すべきだ」(同書p.187より)とまで記しているのだ。

■来日前は必ずしもポジティブな印象ではなかったが…

このアインシュタインの極東・中東をめぐる日記はもともと公表される意図なく書かれており、2018年に初めて英語版で出版された。その際には、この中でつづられていた中国人やスリランカ人に対する辛辣な心情に対して「人種差別的だ」という批判もあがっている。

そして、アインシュタインによる日本人像も来日前はポジティブなものではなかったようだ。
日本に向かう船の中で出会った日本人を見て、「ほとんど〈一定の型にはまっている〉みたいだ」(同書p.149より)「日本人は非常に敬虔。国家イコール宗教という不気味な連中」(同書p.156より)とつづっている。

では、アインシュタインは日本で何を見聞きし、感じ、どんな人たちと交流をしたのか。
その詳細は、ぜひページをめくって彼の言葉を読んでみてほしい。
アインシュタインという歴史上の偉人の感性、そして思考が一つ一つの文章から感じられるはずだ。

(新刊JP編集部)

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