ビジネスは「急がば回れ」 最後に損をするのはこんな人 (3/3ページ)

新刊JP

たとえば成功する人とそうでない人で、「行動」についてのマインドセットはどう違うのでしょうか。

後藤:一番わかりやすいのはスピードでしょうね。何でもそうですが、人間モチベーションが高い状態を長くキープするのは難しい。だから、瞬発力が大事といいますか、モチベーションが高い時に畳みかけるように行動しようというマインドの人の方が結果が出やすいんです。

――「行動のレッスン」のところでの「自分らしさで可能性をつぶすな」が興味深かったです。「自分らしさ」にこだわることの弊害はどんなところにあるのでしょうか。

後藤:ある程度ビジネスでもなんでも自分の形ができて、成功のラインに乗っている人だったらいいのですが、これから何か始めたり、まだうまくいっていない人の場合、あまり自分らしさにこだわりすぎると、他人の叡智を素直に受け入れられなくなってしまうんですよね。

「自分らしさ」を追求すると、自分がやりたいことしかやらないとか、自分が共感したものに対してしか動けないというところに行きつきやすい。それは伸びていく時期にはマイナスに作用しやすいものです。

――確かにそうかもしれません。

後藤:厄介なのは、誰の言うことも聞かず、自分のやり方だけを信じて突き抜けてしまった「天才」のような人がごく一握り存在することなんです。凡人がこういう人の言うことを真に受けてしまうのは危険です。凡人には凡人の勝ち抜き方があるということは知っていただきたいですね。

(後編につづく)

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