ビジネスは「急がば回れ」 最後に損をするのはこんな人 (2/3ページ)

新刊JP

自分でも知らないうちにうまくいくマインドセットになっている人もいますし、一度失敗したり、なかなかうまくいかない中でそういうマインドセットに変わっていく人もいます。

――たとえば技能や戦略、ノウハウが揃っているのにビジネスがうまくいかない人は、マインド的に何がいけないのでしょうか。

後藤:よくあるのが、常に「損得」でものを考えていたり、他人を利用してでも自分がのし上がるという意識が強すぎるパターンです。

ビジネスはわかりやすくいえば「急がば回れ」です。自分を生かそうと思うと、時に相手に我慢を強いることになります。それが続けば相手から嫌われてしまうでしょう。その時、自分のビジネスのサポーターを一人失ってしまうわけです。

――理屈ではわかりますが、なかなかできないことかもしれません。後藤さんご自身も「急がば回れ」という意識でやってこられたのでしょうか。

後藤:それが、正反対なんです。20代の頃に1000万円借りて起業して、毎月の返済が生活費以外で59万円ありましたから、「急がば回れ」なんて言っていられませんでした。だから、エゴイスティックでしたし、ガツガツしていましたね。

――そのマインドが変わったのはなぜですか?

後藤:もともとは山梨でヘアサロンの経営者として事業を始めたのですが、あの世界は技術がモノを言うといいますか、お客さんから「あの人に切ってもらいたい」「あの店で切りたい」と言ってもらえれば勝ちなんです。だから、あまりマインド云々ではなかったんですね。

ただ、そこから手を広げて別のビジネスをしたり、本を出したりと、仕事の場が東京になることが増えた時に、山梨で店舗ビジネスをやりながら東京でも、というのは時間的に厳しかったんです。となると、東京では自分だけでやるのではなくて、ビジネスパートナーと組んで、手を借りてやらざるをえないわけで、その過程でガツガツしていた部分は少しずつなくなっていったのかもしれません。

起業にエゴの力は必要なのですが、それだけではいつか壁にぶつかる。その時にこれまでとは違ったマインドが必要になるんだと思います。

――本書では、「行動」「お金」「人間関係」など、7つのテーマに沿って成功する人のマインドセットについて解説されています。
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