令和初の夏ドラマがスタートして、人気役者たちが日々しのぎを削っている。夏は最大級の大型連休があるうえ、毎週末やお盆は国内のあらゆるエリアで音楽フェスが開催されるため、在宅率がグンと下がる。連ドラの視聴率は例年低くなるため、ジャニーズタレントの主演作も減るのが通例だ。

　そんななか、早くも次期10月クールのラインナップが解禁された。すでに注目されているのは、TBS日曜劇場に登場する木村拓哉だ。17年1月期の「A LIFE～愛しき人～」以来およそ2年ぶりとなるTBSの主演作では、フランス料理の天才シェフを演じる。

　久々の出演にTBSの関係者もかなりの期待を寄せているようだ。現場のスタッフもそれは同じ。しかも、現場スタッフにはもうひとつ期待していることがあるという。

「それは差し入れです。医師を演じた『A LIFE』のときは、撮影していたのが冬真っただ中ということで、およそ60人分のオーダーメイドスタッフジャンパーを贈っています。TBSでいうと、09年に放映された『MR.BRAIN』では、ラーメンの屋台がまるごと出張してきたといいますから、共演者のテンションはバカ上がり。ほかの日には、叙々苑弁当が大量に届けられ、現場の士気は毎日高かったとか」（テレビ誌編集者）

　平成に放送されたTBSの連続ドラマの全話世帯平均視聴率ベスト10で、上位5位までが木村の主演作というすばらしい快挙（※関東地区で時代劇を除くゴールデン＆プライムタイム／ビデオリサーチ調べ）。これまで20以上の職業を演じ、その時代で社会現象を巻き起こしてきた“平成のアイコン”は、差し入れのスケールも規格外だ。

「自分が主役を担うドラマや映画では、器の大きさを見せて当然ですが、普段は接点がない後輩にも、驚きの差し入れをしたことがあります。V6の三宅健には、彼が歌舞伎に初挑戦した『六本木歌舞伎－第三弾－　羅生門』の楽屋に突然、愛飲しているミネラルウォーターを段ボールで3箱も届けています。事前に三宅のマネージャーにリサーチしておくという気の利かせっぷりでした。