『ドラクエ』&『アルキメデス』山崎貴監督に大酷評と大絶賛の珍現象
8月1日に公開された映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が酷評に次ぐ酷評となり、総監督を務めた山崎貴氏が批判の的となってしまっている。一方で、山崎氏が監督を務めている作品で7月26日より公開されている『アルキメデスの大戦』には称賛の声が続出。山崎監督は現在、批判と称賛を同時に浴びせられる奇妙な状況に陥っている。
『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は、国民的RPG「ドラクエ」シリーズのファンの中でも特に人気のある『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』をもとにした作品で、フル3DCGアニメーションの映画だ。
「公開前から、怪しい雰囲気は感じていました。まず、本業の声優を起用せず佐藤健や有村架純など〝人気どころ〟の芸能人を取りそろえた点。さらに問題視されていたのは、これまでのドラクエシリーズすべてでキャラクターデザインを担当している鳥山明氏が〝不参加〟で、登場キャラの顔が全く別物になってしまっているという点です。〝鳥山明あってのドラクエ〟と考えるファンにとっては、落胆というよりも、そもそも評価に値しないということでしょう」(エンタメ誌ライター)
公開から数日たった現在、ネット上は山崎監督に対する不満が爆発しているようで、
《もう山崎貴のこと〝原作レイプ魔〟って呼んでもいいと思う》
《ドラクエ5という包装紙の中にゴミを詰めて渡してきたやがった》
《俺の大好きなドラクエ5があんな目に遭ったんだし、もうガンダムユアユニバーサルセンチュリーやFateユア聖杯戦争も山崎貴監督に作ってほしくなってきた》
《鑑賞後、怒りが止まらない件…。あのオチの脚本を許した上層部スタッフどうかしてると思う。山崎監督が一気に嫌いになりました》
などと、罵詈雑言の声が並ぶ。
名作とクソ映画を両立させる懐の深さ?しかし一転、山崎氏が監督を務め、同時期に公開されている『アルキメデスの大戦』では称賛の嵐が巻き起こっているようだ。
「『アルキメデスの大戦』は、『ドラゴン桜』(講談社)で有名な漫画家・三田紀房氏の同名漫画をもとにした実写映画。天才的な数学の能力を持つ主人公を菅田将暉が演じ、斬新な視点で戦争を描いていることが好評につながっています」(映画評論家)
ネット上でも、同作品に対する称賛の声が続出しており、
《山崎貴監督へのネガティブな評価を一変させるかもしれない。それくらいのポテンシャルは感じた》
《間違いなく山崎貴監督・脚本の最高傑作でしょう》
などと、映画ファンから太鼓判を押されているようだ。
そして、このように評価が〝真っ二つ〟に分かれている山崎監督に対して
《『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』はラストで台無しになった糞映画オブザイヤーだけど、『アルキメデスの大戦』は超名作オブザイヤー》
《『アルキメデスの大戦』が山崎貴の良いところを集積した傑作なら、こっち(ドラクエ)は山崎貴の無神経さを煮詰めたようなアレ》
《ドラクエが袋たたきにされてる反動でアルキメデスの大戦の評価が爆上がりで山崎貴的にはプラマイゼロになってるのがおもろい》
などと、両作品を対比して関心を寄せる声も上がっている。
映画「ドラクエ」公開日に、「同時期に公開される映画でも、制作期間が異なるためそれぞれかぶらない」と明かしていた山崎監督。このような〝珍事〟に陥った原因は、謎が深まるばかりだ。
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