人生に疲れたときに聞きたい!本当に心に響く「希望の言葉」とは? (2/3ページ)

新刊JP

■「下には下がらない」

仕事でも人生でも、ある瞬間が充実していればいるほど、「今が自分の人生のピークなんじゃないか」と不安になるときがある。

詩人として活動を始めていた著者は、韓国の済州島で開催された国際文化フェスティバルを訪れた。そこで様々な国の詩人とリーディングをするなど、充実した時間を過ごす中で、ふと「こんなことって、この先体験することがあるのだろうか?」と口にしたという。

すると、それを聞いたある楽器奏者は、静かに、だが、きっぱりと答えた。

「いちど段階が上がったら、そこから下には下がらないものです」

この言葉を著者は「経験を積み、鍛錬を重ね、ひとつ上の世界に足を踏む入れた人にとって、そこより下の世界は、後戻りすれば帰れる場所なのではなく、足元に積み重なった地層のひとつ」だと解釈する。

年を経ると、体力が落ちたり、頭の回転が鈍ったりすることもある。しかし、続けてきたことに対する理解の深まりや人間の器としての成熟度は、下げようと思って下がるものではないだろう。

そうであるなら、停滞や限界、慢心や堕落などに囚われず、迷いなく真っ直ぐ進むことで、いつまでも「人生のピーク」を迎えることができるのかもしれない。

■「当たり前じゃないか」

許されるという体験は、じつはとても稀有なことだ。

著者は28歳でコピーライターとして入社した2カ月目に、昼の12時に起きるという大遅刻をしたことがあったという。

上司からの電話で目を覚まし、「寝坊しました」と伝えるしかなかったが、続けて「いまから、行ってもいいですか」と電話をくれた上司に言った。
すると上司は、間髪入れずに

「当たり前じゃないか」

と言ってくれたという。

なぜそんなに簡単に許されるんだと思うかもしれないが、著者はその上司の言葉を聞いたとき、自分が社会に受け入れられていることを強く感じたという。

承認欲求という言葉が巷に広がってかなり経つ。だが、そのことを改めて実感する機会はそう多くないのではないだろうか。

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