「トイレ」は幽霊を引き付ける場所? 語り継がれる怪異の世界 (2/2ページ)
厠での怪異が記録に残っており、河童が厠の下から手を伸ばして尻を撫でる話や大晦日の夜に厠に行くと「加牟理入道」という入道姿の妖怪が現れ、「加牟理入道ほととぎす」と唱えると消えるといった話があるという。
なぜ、トイレにはこんなにも多くの幽霊が現れるのかについても本書は触れている。それによれば、トイレは無防備な状態になる場所であるというのが理由の一つだという。たった一人、限られた空間で無防備な状態になることが恐怖心を煽るのだろう。
本書を読むと、「こんなに怪異の世界は広いのか」と気づかされる。トイレだけでも怪異だらけだ。そして、日本各地、さまざまな場所で多くの怪異が、その内容も変化しながら語り継がれているのがわかる。
たくさんのイラストも掲載されている本書。怪異人門としても読むことができる一冊だ。
(新刊JP編集部)