インフルエンザが原因?敗血症になった女児、両手足を切断「誤診だ」と医師を非難する声も (2/2ページ)
現在、ミアちゃんはとても元気だといい、義足で歩く練習と、残った腕の一部を使って文字や絵を描く練習をしているそうだ。
このニュースが世界に広がると、ネットでは「女の子と両親の気持ちを考えると、つらくて涙が出た」「敗血症がこんなに怖い病気だとは知らなかった」「インフルエンザを甘くみてはダメ」といった声がある一方で、「なぜ医者がもっと早く敗血症と気づかなかったんだ」「誤診をした最初の2人の医師と病院を訴えるべきでは?」と医療機関を非難する声も挙がっていた。
日本集中治療医学会の敗血症情報サイトなどによると、敗血症は、いつ、誰にでも、どんな感染症からも発生し、致死率の高い非常に恐ろしい病気だが、国内での知名度は低いという。
敗血症とは、感染症によって体内に侵入したウイルスや細菌といった病原体の増殖を制御する免疫システムが過剰反応し制御不能に陥り、自らの臓器に障害を引き起こすことをいう。
罹患者の4人に1人が死亡するといわれ、国内では1年間に推定約10万人が死亡しているともされる。また、敗血症が重症化して、異常な体温低下や血圧低下などの敗血症性ショックを起こすと、致死率は約40%に達するそうだ。そのため、早期発見と早期治療が重要になるという。
敗血症の予防には、インフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンなど感染症予防のためのワクチン接種や、うがいや手洗いの徹底などが有効だという。
この病気を知って正しく理解することが、早期発見と早期治療につながり、ひいては重症化を防ぎ、大切な命を守ることにつながる。
この記事の引用について
Parents warn of deadly medical condition after nearly losing daughter to flu
https://7news.com.au/sunday-night/parents-warn-of-deadly-medical-condition-after-nearly-losing-daughter-to-flu-c-244665
日本集中治療医学会 敗血症情報サイト
http://敗血症.com/index.html